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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

健康栄養食とは-2

 健康栄養食とは人間が健康に元気よく生き続けて健康寿命を全うするために摂取しなければならない成分を含む一方で、逆に摂取しない方が良い成分が少ない食を言う。
 摂取する必要な成分は、既に取り上げたが、エネルギー源、構造成分と機能成分なる炭水化物、脂肪、蛋白質に加えて、機能成分としてビタミン、ミネラル成分や水がある。
 逆に摂取をしない方が良かったり、控えたい成分もあるのだ。
 老化防止や糖尿病予防のためには次のような注意が必要だ。
1)急速に血糖上昇を誘発するようなグリセミック指数(GI)の高い糖質食材、及びグリセミック負荷が多くなるような糖質の多い食事スタイル。いずれも要注意だ。
2)必須脂肪酸の多価不飽和脂肪酸はω-3脂肪酸とω-6脂肪酸がある。日本ではω-6脂肪酸をω-3脂肪酸に比して取り過ぎている。ω3型対ω6型との比は4ぐらいまでとして、それ以上には用心だ。日本で主として使われる油はω6型が多いから要注意だ。
3)脂溶性ビタミン類である VE,VA,VK,VDなどは体内に蓄積するから過剰摂取は危険だ。
VBやVCなどの水溶性ビタミン類の過剰摂取は尿に出るだけだから無駄だ。
4)蛋白質のアミノ酸成分は必須アミノ酸を多く含むアミノ酸スコアの高い食スタイルとすること。植物食材を主とする人にとっては特に注意が必要だ。
5)植物性機能成分(フィトケミカル)と言われるポリフェノール、有機硫黄化合物、多糖や配糖体、長鎖アルキルフェノール誘導体などが注目を集めている。それぞれの効能については過剰に期待したり、特定の成分を過剰摂取することは慎む必要がある。
 個々の成分についての話題は多いが、効果があるとしてサプリメントになっているものでも未だ確実に効果があると言えるレベルにあるとは言えない。特に摂取の方法や摂取量は如何様が良いのか不明なのだ。
 以上の事実から低糖質、高アミノ酸スコアで必須脂肪酸は適切な質や量、バランスが必要だ。
 ビタミン類やミネラル類についても摂取の量や方法、バランスが大切だ。
 野菜や根菜類、果物も摂取の方法や量が重要だ。
 口から食べるものは、消化管で吸収されて体内で代謝や分解を受けることを忘れない。
 コラーゲンやコンドロイチン硫酸などのサプリメントを食べたり飲んだりしても想定通りにはいかないのだ。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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