文化講座
天命起臥に生きる-1
「天命起臥」は私の造語で、日々の生活、つまり、寝ても覚めても天命に勤しむことを意味します。
2020年のオリンピックが終わると社会の大転換が急速に進んでいる最中だと多くの人たちが知ることになると思います。
ITと人工知能の進歩を組み合わせた技術革新が私たちの仕事内容、働き方や日常生活に入って来るからです。
人工知能(AI)はAI&IoTロボットとなって、労働する機械としてのみならず、合成頭脳として医師、弁護士、教師などの知的労働者の役割も果たすようになります。
AI技術が組合わせられたITによってインターネットとあらゆるモノと組み合わせられえることによってつながること(IoT、Internet of Things)が人間の手を借りることなく自律的に知能や労働が出来るようになってしまうのです。
ビッグデータ(Big Data)と言われるのは工場生産の場のみならず、私たちの日常的な生活の営みなどの行動様式をも認知して集められることを言います。
ビッグデータとして集められた情報はAIに組み込まれるのでAI機器はますます賢くなることになります。
私たちの生活がどのような影響を受けるかを考えてみましょう。
自動運転技術は今後に進む合成頭脳と労働機械の合成物の代表なのです。
自動運転車(私はこれが本当の「自動車」だと思う)が2020年を目標に多くの会社が販売を開始すると言っています。
20~25年後には車の75%が自動運転車になると予想されているのです。
自動運転車となれば、ハンドルもブレーキも人間が操作をしないからと危険性がよく話題となりますが、人間が運転にかかわらなくなれば、現在起こっているような交通事故の90%を減らすと言われます。
人間によるスピードの出し過ぎや信号無視などの交通規則の違反や飲酒による事故は無くなるからです。
むしろ、歩行者が交通規則に従わないゆえの事故が問題となるのではないでしょうか。
AIとビッグデータの積み重ねによって故障やテロなどの特別のことが起こらなければ人間が運転するより事故ははるかに減ることになり、燃料は15%節約ができる予想です。
ITとAIによるスマートマシン・賢い機械と労働機械が労働と知的仕事分野に入って来るために現在の50%~90%の人間の仕事が2035~45年にかけてなくなるとの予想です。