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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

Dr.ビュート流のダイエット法・・6

前回、国際的な評価に耐えられるレベルにあるダイエット法たる超低炭水化物・高脂肪法(Atkins法)、高炭水化物・生活スタイル(LEARN法)、高炭水化物・低脂肪(Ornish法)、低炭水化物・中脂肪(Zone法)、オリーブ・ナッツ・中脂肪(地中海法)、低脂肪(American
Heart Association法)について、恣意性が低い「前向き無作為試験法」により優劣を比較した論文の結果を紹介しました。

その内、Atkins法たる超低炭水化物・高脂肪ダイエット法では体重減少のみならず、血液検査による動脈硬化の指標においても勝れていると判ったのです。
また、糖尿病の食事療法としても評価されていることも取り上げました。
巷で言われている風評とは異なっており、カルチャーショックの人達も少なくないと思います。

今回からは、Dr.ビュート流ダイエット法が何故に低炭水化物・高肉食(魚類も含む)・高野菜食が体重減少、動脈硬化および糖尿病食として良いかについての解説を始めます。

人間が生きるためには、食事によってカロリー成分(炭水化物、蛋白質、脂肪)と機能性成分(ビタミン・ミネラル類、必須アミノ酸、必須脂肪酸、天然機能性植物成分など)を摂取する必要があるのです。
カロリー成分は人間が運動や体内の機能、例えば、肝、心、膵、腎、脳、筋などが役割を果たすためのエネルギーを作り出すために必要なのです。
炭水化物は米や小麦食品などを代表として最も吸収され、利用され易い成分です。

一方、機能性成分は人間の生命機能を営むための体内で合成できない成分を中心として、補わなければならない必要不可欠な成分です。
肉食(魚類も含む)、緑黄色野菜、果実や根菜類などに含まれる成分です。
ビタミン類(ビタミンB,A,Cなど)やミネラル類(Na,K,Mg,Ca,Feなど)に加えて蛋白質や脂肪成分に含まれる必須アミノ酸や必須脂肪酸などは人間が体内で合成出来ない成分のため食物から摂取するのです。
また、ハーブや漢方生薬ともなる緑黄色野菜、果実や根菜類はポリフェノールや繊維成分など今日健康食品としても話題となる成分に加えて、食生活を豊かにする香味、香辛、薬味などの成分の宝庫なのです。

次回はお米や小麦などの炭水化物食品主体の食事の問題点を解説します。

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