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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

Dr.ビュート流のダイエット法・・13

グリセミック指数&負荷とLDL・コレステロール(悪玉コレステロール)

 今回もK.Murakamiらの論文からの紹介で、炭水化物食材を食べることによるグリセミック指数およびグリセミック負荷と悪玉コレステロールと言われるLDL・コレステロール(LDL・コレ)の血中増減に与える影響を取り上げます。

 前回取り上げました善玉コレステロールのHDL・コレステロールはグリセミック負荷が高い食事によって低下するとの好ましくない結果でしたが、LDL・コレでは、グリセミック指数、グリセミック負荷によっての増減は認められないようです。

表1
  グリセミック指数 LDL・コレ(㎎/dl)
1 61(46.1-63.4) 130.0±2.1
2 65(63.5-65.9) 129.4±1.9
3 67(66.0-67.9) 128.2±1.6
4 69(68.0-70.0) 133.2±1.9
5 72(70.1-76.5) 127.3±2.1

グリセミック指数と血中LDL・コレステロール(LDL・コレ)(表1)

 表1に示しますように、グリセミック指数がグループ1で61、グループ3で67、グループ5では72と指数の高い食材を多く食べるようになっても、血中LDL・コレはグループ1では130.0±2.1、グループ3で128.2±1.6、グループ5では127.3±2.1とほぼ同じレベルにあり、変動はないと判ります。
 つまりは、グリセミック指数の高低は、LDL・コレに影響がないとなります。

表2
  グリセミック負荷 血中LDL・コレ(㎎/dl)
1 69(31.1-75.7) 127.2±2.8
2 80(75.8-83.7) 130.4±2.3
3 87(83.8-1.2) 130.7±2.0
4 95(91.3-100.2) 130.0±2.2
5 107(100.3-148.5) 129.9±3.0

グリセミック負荷と血中LDL・コレステロール(LDL・コレ)(表2)

 表2にあるように、グリセミック負荷が、グループ1の69、グループ3で87、グループ5では107と高くなっても、血中LDL・コレではグループ1で127.2±2.8、グループ3で130.7±2.0、グループ5では129.9±3.0との結果です。
 つまり、表1のグリセミック指数の結果と同様にグリセミック負荷にあっても、その増減によって血中LDL・コレは影響を受けていないと判ります。

 以上より、悪玉コレステロールのLDL・コレステロール(LDL・コレ)は、グリセミック指数、グリセミック負荷の増減とは関係がないとなります。
 つまり、炭水化物の食材摂取の種類や量の増減はほとんどLDL・コレには影響がないと判ります。


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