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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

コレステロール180㎎/dl以下、LDL-コレステロール100㎎/dl以下の危険性 その9

肥満と痩せの危険性・・1

 『メタボの罠-「病人」にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書)の第3章では「ちょいメタ」が最も長生きと題して、肥満と痩せについて取り上げています。

 我が国では肥満より痩せによる死亡率の増加が問題なのです。
 米国のような肥満大国でも、BMIが35以上より、BMIが18.4以下の死亡率の方が高いのです。
 女性について次のような指摘があります。
 『20~30代の若い女性では、ダイエットブームの影響からか終戦後よりも栄養状態が悪くなっている。
 欧米でも同様の傾向があり、ダイエットによる拒食症などが社会問題となっている。
 BMI 18未満のファッションモデルはショーへの出場を停止させるなどの対策がとられたことが、2007年にニュースになった。
 この傾向は10年ずつ遅れて中年女性にも広がってきている。
 女性はメタボリックシンドロームより、痩せ過ぎのほうが問題なのである。』

 2006年11月にモデルがストレスによる拒食症が原因で死亡したのです。
 その事件後の調査で、痩せ過ぎによるモデルの死亡が次々に発覚したのです。
 そして、痩せ過ぎは不健康となり、スペインとイタリアではBMIが18以下のモデルのファッションショーへの出演を禁止したのです。
 また、ファッション大国のイタリアでは16歳以下のモデルはファッションショーへの出演を禁止しました。
 痩せ過ぎモデルは女性達に不健康な誤ったファッションやプロポーションへの願望になると、イタリアでは10歳以上の女性を対象として平均サイズの見直しを行ったのです。
 最近、フランス国民議会は、「痩せ過ぎや拒食症の煽動と戦う法案」を可決したほどに、痩せ過ぎによる健康被害に歯止めをかけようとしています。  BMIが18.5以下の低体重、痩せ過ぎによる障害は死亡率の増加となり、栄養状態の悪化による低コレステロールを伴うことが多く、共通の死因増加となるのです。
 痩せ過ぎは、上述のファッションモデルの死因となった拒食症のみならず、抵抗力低下による肺感染症、自殺・事故、脳出血、ガンなどによる死因となる危険性が増すのです。
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