文化講座
Dr.ビュート流のダイエット法・・14
グリセミック指数&負荷と血糖の増減
今回もK.Murakamiらの論文からの紹介です。
炭水化物を多く含む食材を食べると増加するグリセミック指数とグリセミック負荷が血糖に及ぼす影響を話題とします。
グリセミック指数の高い炭水化物食材が血糖を上昇させると同時に、グリセミック負荷が多くなれば血糖も高くなると判ります。
グリセミック指数 | 血糖値(㎎/dl) | |
---|---|---|
1 | 61(46.1-63.4) | 92.0±2.0 |
2 | 65(63.5-65.9) | 97.0±1.8 |
3 | 67(66.0-67.9) | 97.0±1.8 |
4 | 69(68.0-70.0) | 99.8±1.8 |
5 | 72(70.1-76.5) | 99.3±1.9 |
グリセミック指数と血糖値(表1)
表1で判りますようにグリセミック指数61のグループ1では血糖値は92.9±2.0、グリセミック指数67のグループ3で血糖値は97.0±1.8となり、グリセミック指数が72のグループ5と高くなれば血糖値は99.3±1.9の高さとなります。
グリセミック指数の高い炭水化物が血糖値を上げることが明らかだとの事実です。
グリセミック負荷 | 血糖値(㎎/dl) | |
---|---|---|
1 | 69(31.1-75.7) | 90.9±2.7 |
2 | 80(75.8-83.7) | 97.0±2.1 |
3 | 87(83.8-91.2) | 97.5±1.9 |
4 | 95(91.3-100.2) | 97.2±2.1 |
5 | 107(100.3-148.5) | 103.4±2.9 |
グリセミック負荷と血糖値(表2)
表2は炭水化物を沢山食べると高くなるグリセミック負荷が血糖値に与える影響を検討した結果です。
グループ1のグリセミック負荷が69では血糖値は90.9±2.7、グループ3のグリセミック負荷が87となれば血糖値は97.5±1.9となり、グループ5のグリセミック負荷が107と多くなれば血糖値は100を越えて103.4±2.9まで上昇しています。
つまり、炭水化物を沢山食べてグリセミック負荷が高くなると血糖値も100を超える上昇となっているのです。
表1、2の結果は炭水化物でもグリセミック指数の高い食材が血糖値を上げることになります。
また、例えグリセミック指数の高くない食材でも沢山食べればグリセミック負荷は上がって血糖値を高めることになることを示しているのです。
グリセミック指数の高い食材は血糖値の上昇と低下を急激なものとします。
また、グリセミック負荷が多くなると血糖値の持続的な高値を誘発します。
つまりは、動脈硬化の危険を促進することを意味するのです。
Dr.ビュート流ダイエット法が、グリセミック指数の高い食材やグリセミック負荷を低くする理由です。