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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

自殺・事故死は低コレステロール(180㎎/dl)以下で増す

  前回、脳出血死が低コレステロールによって増加すると取り上げました。
今回は、自殺・事故死の増加です。

  脳神経系はコレステロールを体内の他の臓器や組織より多くを必要としています。人の体内でのコレステロールは、その四分の一は脳で占める程です。

  私達の人間らしい精神や知的活動は、脳の前頭葉によってコントロールされています。その調節にセロトニンが関係しているのです。 そのセロトニンによる調節と関係する受容体がコレステロールを必要とすると言われているのです。

  血中コレステロール値が低いと脳は、セロトニン産生を低下して、暴力的、攻撃性が増すとも指摘されています。また、自殺・事故死以外に、他殺、トラブルを起こして、不登校や停学になる生徒が多くなるとも言われるのです。
つまり、血管の安定にコレステロールを必要として、脳出血予防になると同様に、脳神経系の構造や機能を保つ上で重要な役割を果たしているのです。

  低コレステロールは眩暈、痺れなどの神経障害や高齢者の認知能力が低下しやすい原因となるとも考えられています。

  加えて、最近(日本経済新聞、 6 月 14 日、 2007 年)、コレステロールが脳の発達にも必須であると報じられました。産業技術総合研究所の小島正巳主任研究員らのアメリカの脳神経科学専門誌での研究報告です。

  神経細胞を成長させる神経栄養因子がコレステロールの合成を促し、神経の情報伝達機能を強化するというのです。 アルツハイマー病などの認知障害を伴う病気治療法としても注目です。

  人類の祖先が地上に降りて、肉食動物の食べ残した肉を食べるようになったことによって、脳の発育を促して、今日的人類の発展となったと言われます。

  生体エネルギー産生源となるグルコースとコレステロールを多量に必要とする大脳の発達につながって、人類的高次脳機能としての精神と知恵発生に必須なのだと判ります。

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