文化講座
楽しく食べる健康栄養食
食も含めて科学技術の発達により生活スタイルは大きく変わる時代となっています。
生活はAI(人工知能)やIoT(色々なことがインターネットで繋がって自動的に機能する)が私達の働く場所や働き方、働く時間も変えてしまいます。
日々の買い物で言えば、例えば、ネット売買で有名なアマゾンが生鮮食品などで実店舗の展開を始めています。
そのアマゾンの革新的な店は"Grab&Go"と言って買いたい物を自分で持って店を出ていけば、それで会計も済んでしまうような買い物スタイルになっています。
生鮮食材が再び地域特性ある新鮮な産物を選べるように変わる可能性があります。
肉類でも、牛肉などは処理されてすぐに食べるのがおいしいわけではありません。
新鮮な肉を買って自分で好きなように熟成する人もいるでしょう。
一方で二週間以上たってそれぞれの料理に適した熟成の肉を選んで買いたい人も出来てきます。
家庭料理によって食材の食べ頃を選んで買う人が"Grab&Go"で手に入れるスタイルが普及するでしょう。
そうした人々の買い物スタイルはすべて記録されてビッグデータとして蓄積されます。
個人個人でもアマゾンのように自分の買ったものが判っているように。
一人ひとりの好みによってどうした料理が可能かも指定されて情報化され人々の食スタイルに知らない間に介入していることにもなります。
AIやIoTによって多くの人達の一挙一動が積み重ねられビッグデータになります。
そうなると一人ひとりの自分らしい食スタイルは知らぬ間に操られてしまう可能性があるのです。
スーパーやコンビニの普及によって、従来の地域にあった八百屋、魚屋、肉屋、雑貨屋や食堂などの身近にあった店は、いつの間にか消えてしまうように今の買い物スタイルも大きく変わることになります。
科学技術や商業主義によって、一人ひとりの好みや選択より、多数の集められたデータに基づいて"もうかる"食材や食品に限定されて行くことになる可能性があるのです。
働き方が変わるだけでなく、日常の生活スタイルも大きく変わると言えます。
そうした時代の「楽しく食べる健康栄養食」を考える必要があります。