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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

幸せになる健康栄養食を食べるには-エピジェネティック(遺伝子調節)茶の湯・Epigenetic Way of Tea・・1 共食or孤食・個食

 IT時代に加えて新型コロナウイルス・COVID-19のパンデミックによって食スタイルは大きな影響を受けています。
 私はニューノーマル時代の「かて茶&かて食」をエピジェネティック茶の湯・Epigenetic Way of Teaとして築こうと思っています。
 我が国は、古来、直会ナオライと言って神に捧げたお供え物の神饌、神酒を神事が終わった後に皆で共食する習慣がありました。
 仏への供え物も御下がりとして共食しました。
 食事の前に「いただきます」と言って食べ始める習慣と関係あると思っています。
 自然ジネンの食への感謝だと思います。
 私たちが子供の頃は、朝食、夕食は家族がちゃぶ台のような食卓を囲んで食べるのが普通でした。
 近年は家族が一緒に食べるのは日常的な生活スタイルとはなっていません。
 親や働いている人は働き方によって、子供は学校に行くために朝早くから出かけたり、夜は遅く帰るスタイルとなり家族が食事でそろうことが難しくなりました。
 子供たちは塾通いなどによって夕食もちゃぶ台やテーブルを一緒に囲むことは行われなくなってしまいました。
 今回のCOVID-19のパンデミックによって我が国は緊急事態宣言下となり会食の自由が制限されました。
 会食人数は4人以下で午後8時までと自粛が求められています。
 その会食もマスクを付けて飛沫防止のために「黙食」をするように努めよとのこと。
 加えて「孤食」「個食」スタイルとなれば「共食」スタイルはだめとなります。
 私たちが学生時代は個食でも下宿から近くの屋台、食堂、洋食屋、居酒屋、炉端焼、割烹や板前スタイル、すし屋などで板前や料理人と黙食ではなく会話を楽しみながら食べるのが普通でした。
 大衆食堂と言っても一家言あるその店の主人や調理人たちと美味を見つけた食談義は食の喜びだったのです。
 隣り合った客とも一座建立でした。

 そうした食スタイルはハッピーホルモンが分泌して脳をリラックス、リフレッシュしながらエピジェネティックな調節をオン・オフが出来たのではと思います。
 その会話の間に新しい意見、アイディアや発想がフト頭に浮かんでハッピーな気持ちで下宿に帰って勉強をしたりしていました。
 一方で孤食、個食、黙食による食を楽しむことによって、座禅やマインドフルネスの境地になればエピジェネティックな効果が得られるハピネスとなれるのではとも思えます。
 「同じ釜の飯を食う」食卓のつながりリモートによる「共食」コミュニケーション文化「幸せ・ハピネス」はどう発展するでしょうか。
 Messenger Kidsでグループチャットをしながら異国の子供たちと"共食"するのも楽しい!!
 リモート"共食"で相手が食べている食物の美味しさを実感出来るようにITで可能になるかが現代は問われています。
 つまり、食卓を囲んで共食するためにリモートの人たちも含めて皆んなで調理に参加して分子料理(Molecular Cuisine)に続く新しい料理として遺伝子調節料理のエピジェネティッククイジーン・Epigenetic Cuisineの世界を開きたいのです。
 名付けて、エピジェネティック茶の湯・Epigenetic Way of Tea!!

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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