文化講座
かて茶&かて食の健康栄養食の条件-2 糖質-2
高GI値;肥満、糖尿病、動脈硬化
食べる食材に含まれる糖質によって血糖上昇に差が出ます。
今回は、その指標となるGI(グリセミックインデックス・糖質指数)についてを話題とします。
高GI食を食べると急速に血糖を上昇させることになり、肥満、糖尿病や動脈硬化の危険性が増すことになることをお忘れなく。
糖質は炭水化物の二大成分で食物繊維とともに植物性食品の主たる成分です。
食物繊維は消化酵素によって容易には消化されない成分なのだが、大腸の腸内細菌によっては醗酵分解されますが、ほとんど血糖を上昇させません。
糖質は炭水化物から食物繊維を取り除いた血糖上昇成分なのです。
糖質は繊維成分とは逆で、消化されやすい単糖類、二糖類や多糖からなります。
単糖類はぶどう糖(グルコース)や果糖などで、二糖類は砂糖、麦芽糖や乳糖など。
多糖類はぶどう糖や果糖などの単糖類が多数結合しているグリコーゲン、デンプンやセルロースなどが代表です。
糖質であっても単糖類が直線状につながった多糖類をアミロースと言います。
木の枝のように枝分かれしているような多糖類はアミロペクチンと名付けます。
糖質を分解する消化酵素はアミラーゼです。
アミラーゼは糖質を端からしか分解できないので直線状のアミロースが多い糖質か、枝分かれしているアミロペクチンかによって消化される速さに差が出るのです。
直線状のアミロースより糖質の枝分かれが多いアミロペクチンはアミラーゼで分解されやすいことになります。
分解されやすいアミロペクチンが多く含まれる糖質が血糖を速やかに上げるのです。
その血糖の上げやすさの指標がGIです。
GIが70以上の高い糖質・炭水化物は急速血糖上昇を誘発する危険があると言うことです。
GI値が70以上あると高GI食物。
日常的な食べ物で高GIの代表食材が白米、精白小麦や砂糖なのです。
白米から調理されるご飯や餅などが代表。
精白小麦では、うどんやパンなどが要注意。
米粉や小麦粉から作られるお菓子、砂糖と餡からなるまんじゅうや餅などは砂糖が多く含まれています。
こうした高GIの糖質は、一日に食べる量を130~150グラム以下にすることが肥満、糖尿病や動脈硬化の予防に重要です。