文化講座
幸せになる健康栄養食を食べるには-エピジェネティック(遺伝子調節)茶の湯・Epigenetic Way of Tea・・11 日常茶飯のリアルand/orバーチャル茶の湯-9 IT革命とコロナ禍で変わる社会と茶の湯
瀬戸内寂聴さんが享年99歳で亡くなりました。
私は茶の湯の会で一度一緒になったことがあります。
寂聴さんは人生からの問いかけに自分流を貫いたすばらしい人だと思います。
エピジェネティック・遺伝子調節にとって上手な生き方だと思います。
今日はダイバーシティ・多様性が重要であり、ジェンダーフリー(性差別のない)の平等だとよく言われます。
しかし、我が国は「個」の独自性が尊重されないことが多く、自由が尊重されると言われても、学校教育や社会的には周りに流されるような同調圧力が強い国です。
文部省や教育界では岩盤規制が多く、例えばブラック校則で管理する学校教育で個人個人の自由な考えや行動を重んじた教育やIT導入が遅れたり、あまり進んでいません。
また、「選択的夫婦別姓」は女性に不利な現実があります。
女性は伝統の名のもとに、陰に陽に差別がありジェンダーフリーとは程遠く、女性を社会的に差別しているとしか思えません。
今や、AIの世界ではIT技術者は女性が少なく男性中心になるとジェンダーフリーではなく片寄ることが問題になっている時代です。
AI、DX化でもジェンダーバランスが重要な時代となっています。
大和朝廷確立の時代は女性大王(天皇)たちによって進められました。
初めて大王から天皇の名を創始して天皇と名乗った天武天皇による藤原京は女性の持統天皇によって完成されました。
両天皇は天武・持統天皇陵(檜隈大内陵)として共にお眠りになられています。
封建社会の江戸時代でも女性天皇は誕生しています。
つまり、今日の天皇制の伝統と言われる男性天皇は明治時代以後の短い間だけの"伝統"に過ぎないとわかります。
未だに天皇は男性でなければならず、神社仏閣では女人禁制があり、国技であるはずの大相撲の土俵にも女性は上がれません。
伝統は人権の平等より優先されるのでしょうか。
寂聴さんは明治時代以後に自分流の人生を生きた女性たち(田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝、菅野須賀子ら)を取り上げて作品にしておられます。
朝日新聞('21年11月14日)の社説にあるように「揺るがぬ自己を保ち、それを押しつぶそうとするものと戦い続けた女性たちへの共感が、これらの作品群から立ち上がってくる」のだと思います。
ミレニアル世代(Y世代)の皇族出身の小室眞子さんは社会的な圧力は強かったにもかかわらず、自分流を貫いて結婚されました。
一方、男性皇族の結婚は第三者たちの承認が必要で自由はないと言われます。
今回の眞子さんの行動によって、皇族の人権をはっきりさせジェンダーフリーとならないかと期待です。
創造の街ニューヨークで如何なる自分流を生きられるかと見守りたいと思います。
Z世代に通用するように言葉としてだけでなく一人ひとりが人権が認められたダイバーシティ・多様性が実践される社会を築きましょう。