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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

かて茶&かて食は「天命起臥之道」に。生きるための健康栄養食-2

 健康長寿で「天命起臥之道」に生きるためには、健康栄養食、脳などの臓器、組織や体幹節を維持増強するための運動ハッピー(幸福)な気持ちで自分の目標に向かって、日々に努めることが大切です。
 人間のみならず全ての命ある生物は、それぞれにとって必要な栄養成分を食べることなく命を保ち発展させることはできません。
 食を楽しむ人間とAI(人工知能)ロボットとの基本的な違いです。
 必要な栄養成分は、それぞれの生き物、例えば肉食系のライオンなどと草食系のシカなどとでは健康栄養食成分は違いがあります。
 動物実験で有効だからと言われる栄養成分や薬が人間では効かない理由ともなります。
 人間は肉食も草食もする混合食です。
 加えて、人類は二足歩行をしますから四足歩行より四分の一のエネルギー消費で移動することが出来るのです。
 それ故に、他の四足動物よりも移動運動はエネルギーを節約できるために脳へ回すことが出来、脳を発達させることが出来たのです。
 脳の発達と二本の手や腕を自由に使えるために道具を工夫、使うことが出来ました。
 氷河期の食べ物が少ない時代では移動のエネルギーを節約できたのは重要だったのです。
 人間が雑食、二足歩行、知恵と両手を使う道具の工夫に加えて人々が協同恊働することによって、大きくて素早かったり、強い猛獣も捕まえて食べることが出来ました。
 火を使って食べられる食材を増やし、更に美味しくして栄養成分の吸収ができました。
 動物を食べると脂肪、蛋白質、炭水化物や機能性成分となる人間にとって不可欠のビタミン類などやミネラル類を効率よく摂取することが出来たのです。
 一方で、根菜類を含む草食にとって炭水化物(糖質と繊維成分)、ミネラル類、ビタミン類なども摂取することが出来たのです。
 また、草食食材からは、人類が生体の機能を営むためのビタミン類、ミネラル類などの必要成分のみならずポリフェノールなどの活性酸素による障害から人間の機能を保護する機能性成分摂取が可能となりました。
 それゆえ、肉食草食を含む栄養成分は人類にとっては健康栄養食として重要な意味があるのです。
 ただし、栄養成分適切な方法で摂取しなければ健康栄養食とは言えません。
 一品健康主義的食スタイルでは不可能です。
 健康栄養食としての成分は自然の食材からの摂取と食品化学的な摂取とは効果に違いがあると思われるデータは少なくありません。
 人間は健康栄養食を食文化として楽しむ生き物なのです。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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