文化講座
幸せになる健康栄養食を食べるには-ニュートリゲノミクス(分子栄養学)
テーラーメイド栄養学とニュートリゲノミクス・・2
ニュートリゲノミクスによって私達が飲食する栄養(ニュートリション)と遺伝子の網羅的解析(ゲノミクス)によって一人ひとりが飲食した物の健康への影響が判るようになって来ました。
コーヒー、お茶、アルコール(お酒)類やタバコ、ビタミン類やミネラル類のような機能性成分やあらゆる飲食物のオミクス解析技術によって多数の人には効果があっても遺伝子に変異を持つような人には異なった効果が出ます。
遺伝子の個人差によって機能性成分でも効果のある人とない人の差が出るのです。
遺伝子情報の解析はシステムバイオロジーとバイオ情報科学技術を用いたオミクス(omics)解析技術と言う方法によって判るようになったのです。
コーヒー、お茶やアルコールなどの飲み物、タバコのような嗜好品が私にとって"健康に良いのか悪いのか"が判ります。
例えば、いくらアルコールやタバコを飲んだり、喫煙したりしても肝障害や肺ガンにならずに100歳を超えるような元気な人はオミクス解析技術によって、遺伝子のゲノミクス、蛋白質のプロテオミクス、細胞内の代謝産物のレベルの解析をするメタボロミクスによって判るのです。
機能性成分の代表と言えるビタミン類やミネラル類でも同様なのです。
ビタミンの葉酸は妊娠やアルツハイマー型認知症と関係が深く葉酸還元酵素がニュートリゲノミクスを可能にしたエピジェネティクス解析によって予想できるのです。
アルツハイマー型認知症が葉酸の欠乏によって遺伝子発現やアミロイドタンパク質合成に違いが出るからです。
日常診療で測定可能な血液検査となっているホモシステイン値が高い人では脳の委縮が進んだり、認知症発症の危険が増すとされています。
食べ物によって葉酸を多く摂取すると血中の葉酸値は上がって血清ホモシステイン値は下がると言われています。
特に葉酸代謝酵素に一塩基多型(SNP)の遺伝子変異がある人ではハイリスクと言われる危険な人として認知症予防に効果があるとされます。
エピジェネティクスの進歩によってニュートリゲノミクス解析やテーラーメイド栄養学が進歩して一人ひとりの健康にとって「良いのか悪いのか」がはっきりするようになりました。
キャッチコピー的宣伝にまどわされないようになりましょう!!