文化講座
楽しく健康栄養食を食べるには―食品添加物と「国産食品」-1
最近、週刊新潮はシリーズで『食べてはいけない「国産食品」実名リスト』を取り上げました。
多くの人達が日常的によく食べている有名な商品がズラリと取り上げられており、インパクトのある「表」に示されています。
「食品の裏側」(2005年)、「食品の裏側2」(2014年)の著者であり「加工食品診断士協会」代表理事の安部司がキーパーソンとして関係した信頼性の高い記事となっています。
今回取り上げている添加物は次のようです。
(1)発色剤の亜硝酸ナトリウム(Na)、保存剤のソルビン剤カリウム(K)、結着剤のリン酸塩の3つの添加剤。(2)石油から作られる赤色102号、黄色4号、黄色5号などのタール系色素の合成着色料。(3)旨味成分として調味料(アミノ酸等)と表示されるグルタミン酸Naなど、たんぱく加水分解物と総称される蛋白質を塩酸などで分解した人工物や化学調味料の代替として使われる酵母エキス。(4)高食塩食品:高血圧、腎障害。(5)植物油脂と表される硬化処理油脂:トランス脂肪酸が問題。
(1)の発色剤としての亜硝酸Naは保存剤のソルビン酸Kと組み合わされることが多い。
毒性が増して、それぞれの毒性に加えて、DNA損傷物を産生して発ガンの危険性が増すとされる。
結着剤のリン酸塩はCaと結合して結石を作り易くなり腎障害ともなる。Caの骨への吸収を妨害するために骨粗鬆症を誘発する危険が増す。
(2)の石油から作られるタール系合成色素は赤色102号、黄色4号、黄色5号が単独又は組み合わされてよく使われる。合成着色料はその他も含めて6種が子供の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の誘因としてイギリスでは使用禁止。EUでは表示義務が2016年から義務づけられている。
(3)の旨味成分は人工的な旨味調味料として塩分に鈍感になるなどの味覚障害を起こす危険があるとされている。たんぱく質加水分解物と酵母エキスは国の規定では添加物とされておらず、加えられていても表示はされない。コクが増すとされて多くの加工食品に用いられているのが現実。
週刊新潮では商品名として取り上げられなかった商品でも、ここで取り上げられた例えば亜硝酸Naなどのそれぞれ一種ずつ以上の成分が含まれている日常的商品は沢山あります。
成分は他の商品にも含まれる一日に摂取させる成分の合計が問題となるからです。