ナマステー
お元気でいらっしゃいますか。今月は、チャクラ発声法をご紹介致します。
人間の体には急所があります。 ①こめかみ ②顎(口の上下の器官のこと) ③おとがい(下あごのこと) ④心臓 ⑤肝臓 ⑥みぞおち ⑦目 ⑧睾丸 ⑨肛門 です。
急所というのは、死に至る箇所ということです。サンスクリット語でマルマといいます。
偶然か、歴史的なつながりなのか、マルマの殆どが、中国のツボと一致しています。
おおざっぱに言いますと、ヨーガのアーサナの実習は、自分で鍼・灸をして、自分でマッサージをすることなのです。
そこで、ツボとマルマの大きな違いがあります。マルマは<からだ>と<こころ>の交流点であることです。マルマは肉体の一部であるけれども、同時に心の一部なのです。
古代医学の「マルマの知識」は、やがてヨーガの「チャクラの知識」に編成しなおされていきます。このことから、マルマは精神機構の一部であることが分かります。
大マルマ、下から ①肛門 ②膀胱 ③へそ ④心臓 ⑤首 ⑥眉間 ⑦頭頂孔 ・・・が「チャクラ」なるものに抽象化されます。
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体温のいくぶん高くなっているところが、不思議とマルマと重なると思いませんか? |
チャクラのことばの意味は、「円を描くもの・回転するもの」とあります。深い瞑想に没頭したヨーガ行者が、回転する発光体を観るというので、この名があるのだそうです。
チャクラは、ふつう背骨に沿ってある、とされますが、これは、反対側を刺激するというマルマの医学を応用したものです。右半身が陽(スーリヤ)左半身が陰(チャンドラ)です。
チャクラは、プラーナをコントロールしているばかりでなく、内蔵や神経叢、内分泌腺、意識のありかたとも深い関連をもつとされています。人間が具合が悪い
という状態は、プラーナを与えて欲しいと訴えているのに、妨害され、不足した状態と考えられます。そこで、マルマに働きかけるヨーガによって、プラーナの
流れを正常にするのです。
つまり、アーサナによる特定のマルマの緊張と圧迫が、ツボ治療と同じ様な効果を持つということでしょう。
◎チャクラ発声法(チャクラ・ハミング)
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チャクラを音のバイブレーションによって、目覚めさせましょう。 |
<方法> ・・・ |
立っても、座ってもよい。 |
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※声を出しても、ハミングでもよし。 |
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<立ったポーズ> |
<座ったポーズ> |
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ムーラーダーラ・チャクラ(会陰)は、イダー(陰)・ピンガラー(陽)・スシュムナー(左陰・右陽・中央の気道)三つのナーディーの出発点です。
ムーラーダーラの中にとぐろを巻いて眠っているクンダリニー(生命力の基)という女神が目覚めると、スシュムナー(中央気道)の中を上昇していき、サハス
ラーラ・チャクラに到達し、ブラフマン(最高宇宙神)と一つになります。・・・とイメージします。 |
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<立ったポーズ> |
<座ったポーズ> |
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アージュニャー・チャクラ(眉間)に集中。イダー・ピンガラー・スシュムナー三つの合流点です。
神の命令を受けて全身に伝えます。・・・イメージします。 |
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(3) |
「イ~~」と両手を肩の高さで、横に伸ばします。 |
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<立ったポーズ> |
<座ったポーズ> |
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ヴィシュダ・チャクラ(喉)に集中。
「浄化する」チャクラです。・・・ここからアムリタ(不老不死の妙薬)が溢れ出てくるとイメージします。 |
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(4) |
「オ~~」と胸の前で合掌(つぼみのような合掌) |
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<立ったポーズ> |
<座ったポーズ> |
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アナーハタ・チャクラ(胸)
「愛のセンター」ともいわれています。
絶えることのない無始無終の音、ナーダ(聖音)と呼ばれる音が聞こえるといいます。 |
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(5) |
「ウ~~」と合掌を下に向け、スヴァーディシュターナ・チャクラ(丹田)を通ってムーラ・ダーラチャクラにもどります。 |
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<立ったポーズ> |
<座ったポーズ> |
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スヴァーディシュターナは「自分自身の拠所」といわれます。本当の自分が座っている所ともいわれます。 |
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ポーズは、前屈・反り・ねじりを基本に組んで、チャクラ発声法を入れて下さい。 |
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如何でしたでしょうか?しっかり実習して、本当に11月(イイツキ)にして下さいネ。 |
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ではまた来月にお会いしましょう。 |
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ナマステー |