文化講座
Dr.ビュート流のダイエット法・・10
グリセミック指数&負荷と体格指数(BMI)
K.Murakamiらの論文「Dietary glycemic index and load in relation to risk factors in Japanese female farmers with traditional dietary habbits,Am.J.Clin.Nut.,83,1161-1169,2006」からグリセミック指数や負荷と食材について紹介してきましたが、今回は、グリセミック指数および負荷が肥満度指標の体格指数(Body Mass Index、BMI)に与える影響を取り上げます。
グリセミック指数の高い炭水化物食材やグリセミック負荷が肥満(体格指数BMI)に与える影響です。
グリセミック指数の高い食材を食べるグループでBMIが上昇する、つまり、肥満となることが判ります。
グリセミック指数 | BMI | |
---|---|---|
1 | 61 (46.1‐63.4) | 23.7±0.2 |
2 | 65 (63.5‐65.9) | 23.9±0.2 |
3 | 67(66.0‐67.9) | 23.8±0.2 |
4 | 69(68.0‐70.0) | 24.2±0.2 |
5 | 72(70.1‐76.5) | 24.4±0.2 |
グリセミック指数とBMI(表1)
1.はグリセミック指数が平均61で46.1~63.4にある炭水化物を食べる人達をグループ1として示しています。
以下も同様の意味です。
つまり、グループ1から5になるとグリセミック指数が増すとなります。
グループ1でのBMIは23.7±0.2で、グループ4で24.2±0.2、グループ5になると24.4±0.2となるのです。
グリセミック指数の高い人達のグループでBMIは増すと判ります。
グリセミック負荷(/1000kcal) | BMI | |
---|---|---|
1 | 69(31.1‐75.7) | 24.2±0.3 |
2 | 80 (75.8‐83.7) | 23.8±0.2 |
3 | 87(83.8‐91.2) | 24.0±0.2 |
4 | 95(91.3‐100.2) | 24.2±0.2 |
5 | 107(100.3‐148.5) | 23.8±0.2 |
グリセミック負荷とBMI(表2)
グループ1は平均69(69×1000Kcal)のグリセミック負荷の人達でBMIが24.2となるとの意味です。
グループ2はグリセミック負荷80でBMI23.8、グループ3ではBMI 24.0、グループ4ではBMI 24.2、グループ5ではBMI 23.8でした。
グリセミック負荷とBMIとの関係では(表2)、グリセミック指数(表1)のような相関性は認められていません。
グリセミック負荷は、それぞれのグループの人達の一日の総摂取カロリー量やその他の食材をどのように食べるか、運動量によって肥満度BMIに与える影響は異なることを思わせます。
しかし、グリセミック指数の高い炭水化物を多く食べる人達は肥満度BMIを増すのです。
つまり、肥満傾向になるとなります。