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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

Dr.ビュート流のダイエット法・・11

グリセミック指数&負荷と中性脂肪

 今回もK.Murakamiらの論文からの紹介とします。
 グリセミック指数の高い炭水化物食材を食べたり、グリセミック負荷が高い食習慣が血中の中性脂肪(トリグリセロール、triglycerol,TG)の増減に与える影響の検討です。
 グリセミック指数の高い食材やグリセミック負荷が高い食事スタイルは過剰な糖が中性脂肪に代謝されて血中の中性脂肪が上昇したり、肝臓や内臓脂肪などとして蓄積、肥満を誘発します。

表1
  グリセミック指数 血中中性脂肪(㎎/dl)
1 61(46.1-63.4) 87.1±3.0
2 65(63.5-65.9) 99.1±2.8
3 67(66.0-67.9) 101.7±2.7
4 69(68.0-70.0) 98.0±2.8
5 72(70.1-76.5) 103.1±3.0

グリセミック指数と血中中性脂肪(表1)

 グループの1から5に向って、グリセミック指数が高い食材を食べる傾向にあることを意味します。
 グリセミック指数がグループ1の平均61では中性脂肪値は87.1±3.0であり、グループ5の平均72では、中性脂肪値は103.1±3.0と高くなっています。
 つまり、グリセミック指数の高い食事スタイルの人達は血中の中性脂肪たるトリグリセロール値が高くなることを意味します。

表2
  グリセミック負荷(/1000kcal) 血中中性脂肪(㎎/dl)
1 69(31.1-75.7) 91.0±4.1
2 80(75.8-83.7) 96.8±3.3
3 87(83.8-91.2) 95.6±2.9
4 95(91.3-100.2) 100.1±3.2
5 107(100.3-148.5) 105.4±4.4

グリセミック負荷と血中中性脂肪(表2)

 1日に食べるグリセミック負荷が低いグループ1から5に向って炭水化物摂取が多くなる食習慣にあることを意味します。
 グループ1ではグリセミック負荷は平均69で、中性脂肪値は91.0±4.1ですが、グループ5になるとグリセミック負荷は平均107に上がると中性脂肪は105.4±4.4まで上昇します。
 つまり、グリセミック負荷の高い食事摂取は中性脂肪値は上がると判ります。

 以上より、グリセミック指数やグリセミック負荷の高い食事習慣は血中の中性脂肪値を高めることになり、動脈硬化や肥満を誘発しやすくなると判ります。
 日頃から、グリセミック指数の高い白米、小麦、砂糖などの食材料理を沢山食べる傾向にある人はグリセミック指数もグリセミック負荷も高くなることになり、要注意ということです。


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