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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

コレステロール180㎎/dl以下、LDL-コレステロール100㎎/dl以下の危険性・その7

前回に続けて『メタボの罠−「病人」にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書)からの保健指導判定基準と医療機関の受診勧奨判定基準についての問題点の紹介です。
  ・ウエスト周囲径:中年男性での異常率が5割と予想されています。
  ・ウエスト周囲径の測定法と、その判定値に問題があるのです。
既に紹介してきましたように、現在、設定されている我が国の腹囲は、男性85cm以上、女性90cm以上です。
この腹囲には日本も参加している国際糖尿病連合では、男性は90cm、女性は80cmとするように見直しが求められています。

日本だけが女性のウエスト周囲径が大きい最大の理由は、腹囲の測定法が海外と異なっているからなのです。
『海外では、内臓脂肪を反映する位置として肋骨下と腸骨(骨盤の上)の間の骨のない位置で測定するが、日本では臍の位置で測定している』のです。
我が国がわざわざ国際比較が困難となる海外と異なった位置で測定を続けているのは、科学的根拠によるのではなく、御都合的な理由からです。
大櫛陽一は、次のように断じています。
『内臓脂肪を測定する時にCTで用いるが、この時に臍を位置決めに使ったことが、いまだに継続されていることによるものだ』。
『女性は骨盤の大きい人が多いため、臍位置では内臓脂肪ではなく、骨盤の大きさを反映してしまう。そのせいで、男性より大きな数値となるのである』。
『女性のウエスト周囲径を臍位置で測定することは、医学的価値を大きく損って無意味である。これは捏造というより稚拙なミスである』。
我が国の基準は、表面的には日本を代表する八つの学会によって定められたことになっています。
しかし、『実際には、ウエスト周囲径は日本肥満学会、血圧は日本高血圧学会、脂質は日本動脈学会、血糖は日本糖尿病学会が使っていた基準である』となります。
つまり、それぞれの学会の値を寄せ集めただけのメンツ尊重と権威の装いとなっています。
それ故に、日本も参加して決めている国際糖尿病連合で日本について異なったウエスト周囲径を決めても何の責任も感じていない!!?
おかしな内向、外向の顔が見えてきます。
その値によってオタオタして無駄使いする国民と無駄な税金が使われることに責任を感じていない国民!!?

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