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健康ライフのためのサプリメント&代替医療

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

コレステロール180㎎/dl以下、LDL-コレステロール100㎎/dl以下の危険性 その18

肥満と痩せの危険性・・10

今回も、K.M.Flegalらによる2007年の論文中の図3からの紹介です。
今回はBMIと関連する糖尿病&腎疾患死、傷害死、癌&心血管系疾患以外のその他の疾患死による死亡者の増減を取り上げます。
糖尿病&腎疾患による死者数は、BMIが肥満増加となり、逆に傷害、癌&心血管疾患以外のその他の疾患による死者数は、BMI 25to<30のチョイ肥満で最も減少すると判ります。
結果を示す表の数値は前回同様にBMI 18.5to<25での死亡者数を基準(0値で示す)として、それぞれのBMI と関連しての増減する死亡者数(千人単位)で示してあります。
プラスは死亡者数の増加を、マイナス数値は減少を意味します。



BMIと糖尿病&腎疾患死、傷害死、
癌&心血管疾患以外のその他の疾患死の増減
BMI         過剰死者数(千人)
・糖尿病&腎疾患死
<18.5         0
18.5to<25         0
25to<30         14
≧30         34
・傷害死
<18.5         2
18.5to<25         0
25to<30         -33
≧30         -14
・ 癌&心血管疾患以外のその他の疾患死
<18.5         6
18.5to<25         0
25to<30         -53
≧30         -14

・糖尿病&腎疾患死
糖尿病が腎不全などの腎疾患を誘発することが多いためにまとめたグループとして検討されたのだと思います。
糖尿病&腎疾患死はBMI≧30以上の肥満で最も顕著な増加となり、BMI 25to<30でも増加傾向にあり、BMIが低いが良いと判ります。

・傷害死
自動車事故などの傷害死はチョイ肥満BMI 25to<30で最も減少することを示し、BMI≧30以上の肥満でも低下しています。
逆に、BMIが痩せ基準ではチョイ肥満や肥満BMI基準に対して著しい死者数の増加となるのです。

・癌&心血管疾患死以外のその他の疾患死
傷害死と同様の傾向を示して、チョイ肥満BMI 25to<30で著しい死亡者数の減少となり、肥満BMI≧30でも減少傾向にあります。
痩せ基準BMIは、肥満基準に対して著しい死亡者数増加となることが判ります。

以上より、糖尿病&腎疾患では肥満傾向が良くはないとなり、傷害および癌&心血管疾患以外のその他の疾患にとってはチョイ肥満が最も望ましいことになるのです。

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