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変えよう“ねむりの質”向上委員会!

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

3月のテーマ「春眠暁を覚えず 日中の眠気対処法」

 3月に入り、そろそろ春の気配を感じられるようになってきましたね。
 日差しが和らぎ、気温が少し上がってくると、カラダもこころも緩みやすく、ぐっすり眠りやすい時期になってきます。

 そんな中、今月、3月18日は「春の睡眠の日」となっています。
 全国で睡眠に関する講座やセミナーが開催されますので、ぜひお近くで開催されるイベントに参加してみてはいかがでしょう?
 人生の1/3を占めると言われる睡眠ですが、よくよく振り返ってみると、学校教育や家庭の中で知識として教えられる機会が大変少ない分野でもあります。
 ちょっとした気づきや知識によって、明日からの眠りが変わるきっかけになるかもしれません。

 気候の良い春は、ぐっすり眠りやすい季節である一方、「春眠暁を覚えず」という諺があるくらい、眠気を覚えやすい季節です。ただの眠気と軽視しがちですが、日中の眠気は作業効率の低下や居眠り運転などにつながる可能性もあります。
 今月は、そんな春の悩みを解消するための、日中の眠気対処法をお伝えいたします。

【快眠レシピ】  
 ぽかぽか春の温かい陽気とともに、体も新陳代謝が盛んになり、体の血流もよくなってきます。
 血が汚れていたり、量が少ないと、頭にうまく血が回らず、寝ても寝ても眠いという、まさに春眠暁を覚えずということに...

 冬の間は、寒さにこらえようと、どうしても脂質や塩分が強いものを体が欲しがります。
 この、冬場の老廃物を上手にデトックスして、造血もしてくれるおすすめの食材が「ヨモギ」です。

 ヨモギは、万能の薬として古くから愛されてきた、一番身近にあるハーブです。
 クロロフィルが肝臓に働きかけて血を綺麗にする他、ファイトケミカルスや食物繊維など、多種の栄養素を豊富に含んでいる優れものです。

 今日は、濃いめに入れたヨモギ緑茶にミルクをプラスして、春らしいグリーンのドリンクをご紹介します。
 ヨモギの苦味、トリプトファンを豊富に含む牛乳、眠気覚ましに即効性のあるカフェインを含む緑茶をプラスして、眠気覚ましにはおすすめです。
冷たくすると、よりスッキリと目が覚めますが、温めてもいただけます。

ヨモギ緑茶ミルク

【材料】2杯分
ヨモギ茶
(またはヨモギの生葉 )
ひとつまみ
粉末緑茶 小さじ1
熱湯 400cc
牛乳 100cc~
適量

【作り方】
急須にヨモギ茶と、粉末の緑茶を入れ、お湯を注いで蒸らす。
グラスに氷を入れて、① の半量を注ぐ。
好みの量の牛乳を注ぎ入れ、よくまぜていただきます。

【日中の眠気を覚ましてくれるアロマ】  
 眠気覚ましにはカフェインが有名ですが、コーヒーなどカフェイン飲料の飲みすぎは夜の睡眠に影響していまう可能性があります。
 そのかわりに、アロマを利用してみてはいかがでしょうか?アロマにも眠気を覚ましたり、頭をすっきりさせて集中力を高めてくれる香りがあります。

 眠気対策に有効なのは、スーッとする香りのペパーミントやレモンなどの柑橘系の香りです。
 また、この時期花粉症の不快感から眠気を感じる方もいらっしゃいますので、花粉症にも効果が期待できるユーカリなどもおすすめです。

 ペパーミントとレモン、そしてユーカリを加えたルームフレグランスをご紹介いたします。

春の眠気すっきりルームフレグランス
【材料】
精油      
ペパーミント 2滴 無水エタノール 10ml
ユーカリ 2滴 精製水 20~30ml
レモン 1滴 スプレー容器 1個

【作り方】
① スプレー容器に無水エタノールと精油を入れ、フタをしてよく振る。
② 精製水を加え、もう一度よく振る。

 眠気を感じた時にシュッとひと吹きするだけで手軽に利用できますので、眠気を感じやすい昼食後や、居眠り運転予防に車内でも使ってみてください。

 今夜もぐっすり眠れますように・・・

社団法人 日本快眠協会
理事長 今枝昌子
http://www.kaimin.or.jp

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