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変えよう“ねむりの質”向上委員会!

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

9月のテーマ 「睡眠の秋」月と眠りの不思議

 暑かった夏も過ぎ、季節は秋となりました。
 スポーツの秋、食欲の秋、みなさまはどんな秋を楽しまれるのでしょうか。

 暑さが和らぎ、日が暮れる時間も早いこの季節は、私たちにとって眠りやすい季節でもあります。夏の間に溜まった疲れをしっかり取り除き、リズムを整えて寒い冬に備えるための準備期間としても大切な時期となります。
 そんな秋の夜長についつい夜更かしをしていませんか?

 せっかくの眠りやすい季節です。ぜひ積極的に「睡眠の秋」も楽しんでみてくださいね。

 そして、9月3日は睡眠健康推進機構が制定した「秋の睡眠の日」です!
 これに合わせて、今年も全国で、睡眠に関する公開市民講座や相談窓口が開かれます。この機会にご自分の眠りについて今一度振り返ってみましょう。
 「そういえば、睡眠について学校で習ったことないから、実はよくわからないな」「ぐっすり眠りたいけど、どうしたらいいのか知らない」という方は、一度、お近くの公開講座やセミナーを受講されるのがおすすめです。必要であれば専門家への相談も検討してみましょう。
 「秋の睡眠の日」をきっかけに、みなさまの秋がより楽しくなりますように!

【月と眠り】

 今年は9月27日が中秋の名月です。月ははるか昔から私たちの生活の中で愛され、神秘的なものとして大切にされてきました。
 最近になって、人間の眠りと月の間にも密接なかかわりがあることが明らかになってきました。

 学術雑誌「カレントバイオロジー」に掲載された研究報告によると満月の前後には、眠りにつくまでの時間が長くなる、睡眠時間が短くなる、深い眠りの割合が減る、などの報告がされています。まとめると、満月の前後には睡眠の質が落ちる傾向にあるようです。
 興味深い研究の内容をまとめてみました。

満月と睡眠

実験
20~74歳の健康な被験者33人に窓のない部屋で寝てもらう実験を行った。部屋の温度や湿度は厳密に管理した。
部屋からは月が見えない構造。

結果
1. 満月の日には、睡眠時間が平均20分短くなった。

2. 満月の日には、寝付くまでの時間が、新月の日に比べて平均5分長くなった。

3. 満月の日には、深い眠りに落ちている時間が平均30%減少した。

4. 満月に近づくにつれ、睡眠と深いかかわりのあるホルモン、メラトニンの分泌量が減少した。

 なぜ月が人間の睡眠に影響を及ぼすのかはまだわかっていませんが、私たちのカラダが何らかの形で月のリズムと同調しているというのは神秘的で興味深いですね。

 満月で眠りの質が落ちることが気になる方は、満月が近づいてきたら、普段よりちょっとだけ日中の運動時間を増やしたり、朝日を浴びるよう心掛けるといいでしょう。

【レシピ】

 自然界は、月の満ち欠けに影響を受けています。
 満月に向かってエネルギーを蓄え満ちていこうとする力。反対に新月に向かって不要なものをそぎ落とし、無になっていく力。
 人間も特に月経のある女性は、この月のリズムにそって生活することでより健やかに過ごせると言われています。

 今回は月の影響が強くなる満月と新月にぴったりのドリンクをご紹介します。
 デトックス力が高まる時なので、なるべく消化に負担をかけないよう少食がおすすめです。 フレーバーウォーターは、簡単で、素材のエキスだけを抽出するのでスムージーのように繊維質を含まず、飲みやすいのが特徴です。ある程度の作り置きができるので、冷蔵庫に常備しておいてすぐに召し上がることができるのも嬉しいてすね。

 秋の夜長を穏やかな気持ちで過ごし、心地よい眠りにつける期待大の簡単ドリンクです。

シナモン生姜のフレーバーウォーター
【清涼系】  
500ml
シナモンスティック 1本
   
生姜スライス 1枚
レモンスライス 1枚

 

【作り方】
①瓶や保存容器に材料を全て入れ、水を注ぐ。
②冷蔵庫に1日おいたらできあがり!
※好みで季節の果物をプラスしても。
写真では秋の果物巨峰3個と梨1/8個を入れています。

 今夜もぐっすり眠れますように・・・

社団法人 日本快眠協会
理事長 今枝昌子
http://www.kaimin.or.jp

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