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変えよう“ねむりの質”向上委員会!

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

変えよう“ねむりの質”向上委員会!

12月のテーマ 職場で考える、眠りとこころの健康

 とうとう師走。今年最後の月となりました。
 今年一年、みなさまにとってどんな年になりましたか?
 今年の前半と比べて、毎日の眠りや、眠りに対する意識は、変わってきたでしょうか?
 このコラムが、みなさまの毎日の眠りをより良くするためのきっかけになれていれば幸いです。

 そして来年は、どんな眠りにしていきたいですか?
 一年の眠りの総括をするなんて、今まであまりなかったかもしれません。
 今年の最後に、ぜひ一度振り返ってみてくださいね。

 一年の締めくくりとなる今回は、働くみなさまの職場での健康、特にこころの健康について考えていきたいと思います。

【職場におけるメンタルヘルスと睡眠】

 日中の多くの時間をオフィスで過ごす方も多いかと思います。
 仕事は、やりがいや成長を感じさせてくれる大切な人生の一部ですが、過重な労働はカラダへの負担になるだけでなく、ストレスとなってこころにも深刻な影響を与えます。
 また、長時間労働が続くことで睡眠時間が十分とれず、慢性的な睡眠不足に陥ることも深刻な問題です。
 睡眠はこころの健康にとっても不可欠で、睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、うつ病の有病率が上がるという調査結果も。

 長時間労働で、身体的・精神的な疲労やストレスが溜まる
     ↓
 十分な睡眠時間が確保できないため、疲労やストレスを解消できない
     ↓
 疲労やストレスを抱えたまま、長時間労働を続ける

 このようなサイクルの結果、メンタルヘルス不全に陥ってしまわないよう、自分自身だけでなくご家族や職場の同僚の環境を見直してみましょう。
 個人の健康に関わるのはもちろん、睡眠不足のまま仕事を続けることは、事故や労働災害の引き金にもなりかねません。

 それでも毎日の睡眠時間が確保しにくい場合は、限られた時間を有効に活用できるよう、眠りの質を上げる工夫をしていきましょう。
 具体的な方法は、こちらのコラムでも順次ご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【ご存知ですか?ストレスチェック義務化】

 労働安全法の改正に伴う「ストレスチェック義務化」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

 法律の改正と聞くと、ちょっと難しくて自分には関係ないと思われるかもしれませんが、働く方のこころの健康を守るため、メンタルヘルス対策の充実や強化を目的としたものです。
これが、いよいよ12月1日より施行されます。

 お仕事をされている方、部下や同僚のメンタルヘルスが気になる方はもちろんのこと、働くご家族の健康が気になる方も、「自分と家族のこころの健康を守るために何ができるのかな?」という視点からストレスチェックとは何か?を見てみてください♪

 簡単にポイントをまとめてみます。

メンタルヘルス対策強化のポイント

①全従業員へのストレスチェック(50名以上の事業所)が実施されます。
    ↓
②チェックで高ストレス状態と判定され、申し出があった方には医師の面接が行われます。
    ↓
③医師の意見や必要に応じて、就業上の措置がされます。

職場でストレスチェックが実施された場合、
●自分の現在のストレスの状態がわかる。
●セルフケアに活かしたり、専門の相談窓口を教えてもらえる。
●医師から状態に応じた指導やアドバイスを受けることができる。
●必要に応じて、作業内容や労働時間、就労場所を変えるなどの措置が考慮される。
など、働く方のこころの健康を守るうえでのメリットがたくさんあります。

 従業員数が少ない事業所など、特にこういった取り組みが実施されない場合もあるかと思いますが、簡単に自分の状態をチェックできるサイトなども今回の改正に合わせてつくられていますので、こちらをトライしてみてはいかがでしょうか?

5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)

簡単な質問から、職場のストレスレベルを測定します。
所要時間約5分
http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

家族による労働者の疲労蓄積度チェックリスト(中災防)

過重労働による健康障害防止のため、ご家族が見て疲労の蓄積度を判断する目安に。
http://www.jisha.or.jp/web_chk/td/file_f.html

【職場でもアロマでストレスマネジメント】

 女性の趣味や習い事といったイメージのあるアロマですが、アロマは男女を問わず、職場でのストレスマネジメントにも大変おすすめです。
 アロマの心地良い香りはそれだけでストレスを和らげてくれ、脳に働きかけることで自律神経のバランスも調整してくれます。

 自律神経はこころの影響を受けやすいため、ストレスやプレッシャーが過度に長期間続くと、交感神経ばかり優位になり内臓の動きが鈍ってしまいます。
 また、長期間、緊張状態が続くと反動で抜け殻のようになってしまい、自律神経失調症や、うつ状態をひき起こしてしまいます。
 忙しい中でもそうならないために大事なのは、休憩をとること。
 しかし、頑張り過ぎてしまう人ほど、意識的に休みをとることができない傾向にあります。
 せっかく休もうと思っても、なかなかリラックスできない時などにはアロマが役立ってくれます。

 アロマは芳香浴として、ティッシュに1滴垂らすだけでも取り入れられ、たいへん使いやすいのもおすすめする理由です。
 ストレスを感じてから15秒以内に好きな香りを嗅ぐと、ストレスが軽減されるという実験結果が出ています。お好きな香りを、お守りがわりに持ち歩けばいつでもストレスマネジメントができますね。

 香りによって効能が違うため、目的に応じて使い分けることが可能ですが、簡単に生活の中に取り入れやすいよう、曜日ごとにおすすめのアロマをご紹介いたします!

 月曜日 レモン
 元気を出したい時に。レモンのフレッシュでさわやかな香りがやる気を引き起こしてくれます。

 火曜日 ゼラニウム
 明日プレゼン。不安を追い払い落ち着きを取り戻させてくれるゼラニウム。緊張で眠れない夜にも。

 水曜日 ローズウッド
 ローズウッドの落ち着いた木の香りがこころとカラダを優しく鎮めてくれます。

 木曜日 フランキンセンス
 失敗しちゃった時に。仕事に失敗はつきものですが、いつまでもくよくよ悩んでいても仕方ありません。フランキンセンスは過ぎ去ったことへの悲しみを和らげてくれます。

 金曜日 ペパーミント
 あと一日。集中力を高めて、仕事をしっかりこなせば、休日が快適に過ごせそうですね。

 土曜日 イランイランもしくはローズ
 休日を思いっきり楽しみたい時に、緊張をほぐし大胆にしてくれるイランイラン。羽目を外し過ぎないようにね。

 日曜日 ラベンダー
 今日で休日が終わってしまうのかとなんだかゆううつな時にこそラベンダー。心地良い眠りで、こころもカラダも肌も健やかに過ごせそうですね。

 今夜もぐっすり眠れますように・・・

社団法人 日本快眠協会
理事長 今枝昌子
http://www.kaimin.or.jp

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