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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

化粧品の色選び


女性はより美しく、より若々しく見せるために化粧をします。社会人でしたら女性が化粧をするのは男性がスーツを着るのと同じように常識と言ってもいいでしょう。周りの人に好印象を与え、良いコミュニケーションを取る上で化粧は大いに役立ちます。また、ご主人やお子様のために主婦が美しくするのは家庭円満の秘訣でもあります。
でも、化粧をした結果、かえって老けて見えたり、野暮ったく感じたことはありませんか? それは、メイクテクニックや色の選び方がミスマッチなために生じているのです。どんな場合にミスマッチを感じると思いますか?
例えば、ファンデーションの色は、顔の色に合わせることも大切ですが、首の色と差がある場合にも違和感が生じます。日本人の肌の色だけで考えると、色白の人と日焼けしている人の肌色の差はファンデーションでいうと5~6段階(色)くらいの差です。色味的にはベージュやアイボリー、クリーム、オークル、ピンクベージュ、ピンクオークルなどと表現されていることが多いです。黄色味の強弱によって分けられています。
欧米のブランドでは色数が20~30色ほどありますので、選ぶのが難しいですが、自分に合ったファンデーションを見つけることができます。日本製でしたら5~8色位の中から自分の肌色に近いと思うものを2~3色選び、顔に実際につけてみるのが一番です。迷った時は、一段階暗めを選ぶと上手くいきます。
日本では、昔からの慣習で"色白は七難隠す"と言われてきましたので、明るい色を選びがちですが、白いから綺麗なのではなく、色が合ってきめが整っていれば暗い肌の色でも色白肌に劣らず綺麗です。また、色は明るすぎると膨張して見え、暗いと引き締まって見える効果がありますので、フェイスラインにはやや暗めのファンデーションを用いる2色使いがお薦めです。必ず首の色との差をチェックしてくださいね。
アイシャドウやリップ、チークなどのポイントメイクは、肌色との直接的な配色関係となりますのでお顔の印象に大きな影響を与えます。似合うメイクは、顔色が明るく輝き、透明感が出て、マイナス面をカバーして良いところを強調して伝えます。化粧品選びのコツは自分に似合う色をしっかり把握しておくことです。

《イエローアンダートーンとブルーアンダートーン》

人間の肌・瞳・髪・唇・手のひら・頬の赤み・爪・ほくろなど細かなパーツの色を分類しますと、イエローアンダートーンとブルーアンダートーンの大きく2タイプに分かれます。どちらかのトーンがその人のベースとなっており、全体的に統一されているので、それをふまえた化粧品やカラーリングの色選びが大切です。
※ パーソナルカラーの見つけ方は第12回をご参照ください。
皆さんは化粧が得意ですか?私は不器用なので眉を描いたり、アイラインを引いたり、マスカラをつけたりすることが上手くできません。パーティーや結婚式など華やかな場所に行くときは必ずプロの手を借りることにしています。色は必ず指定しておりますが・・・。 普段は自分に合った色を使うナチュラルメイクが一番です。自分の持って生まれた色を生かして洋服、メイク、アクセサリー、ヘアカラー、ネイルなどトータルでコーディネートすればセンスのレベルがグンとアップします。色の達人になって、自分の魅力を最大限に発揮して明るく楽しく生活していきましょう。
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