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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

カラーコーディネートの原則(その1)

 1月はバーゲンのシーズンですね。冬はコート、ブーツ、マフラーなどでお 洒落が楽しめますが、その分お金もかかりますのでバーゲンは賢く利用したいものです。パーソナルカラーをご存知の方は、きっと色選びで悩むことはないと思 いますが、カラーコーディネートの原則を知るともっと色合わせが楽しくなります。パーソナルカラーをご存知でない方は是非、第1・2回をご覧ください。色 は一つ一つ見ているとどれも美しいのですが、二つ以上で配色すると美しかったり美しくなくなったりします。音楽の和音に協和音と不協和音があるように色に も誰もが共通に美しいと感じる配色とそうでない配色があると古代ギリシャの時代より色彩調和論が論じられてきました。配色美とは統一と変化のバランスで す。統一感を持たせる方法は、たとえばベージュと茶、水色と紺など同じ色系統で濃淡をつけるというように皆さんがよく使う配色法があります。人に人相があ るように色にも色相という顔があります。色相とは、赤、黄、緑、青といったような色みのことです。基本となる24色相環(色の環)をご紹介しましょう。

PCCS色相環
○:心理四原色 (赤・黄・青・緑)
▲:色材の三原色 (C・M・Y)
△:色光の三原色 (R・G・B)

 それぞれの色相を数字で表すと配色も計算によって作ることができます。


 18:B(青)に白や黒、灰色を混ぜると青も上のように様々な色に変化し ます。明るさや鮮やかさが変わっても色みは同じなのでこのような色で配色すると統一感が得られます。 先ほど例に挙げた水色と紺は青という色相の仲間ということです。ではベージュと茶色は何番の色でしょう?想像がつかないかもしれませんが、6:yO(黄み の橙)です。6番の色に明るい灰色を混ぜるとベージュになり、黒を混ぜると茶色になります。同じ色相番号の配色を同一色相配色といいます。色相差1(両隣 の色)は隣接色相配色、色相差2〜3は類似色相配色といい、統一感のある配色を作る場合の色相差はここまでです。このように色相が同じ、または近い場合は 明るさや鮮やかさで変化をつけるとスッキリした配色になります。色相を手がかりにした共通性の調和は誰もが好む美しい配色ですので失敗がありません。是 非、真冬のコーディネートに生かしてみてください。次回は華やかで活動的な配色法をご紹介したいと思います。

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