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インターネット公開文化講座

文化講座

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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

魅力を引き出すパーソナルカラー

色は、私たちの生活のあらゆるところで深く関わっています。その中でも、女性にとって最も関心が高いのはファッションにおける色使いではないでしょうか洋服選びにはデザインや素材も大切ですが、多くの方は色選びやカラーコーディネートで悩んでいらっしゃるのではないでしょうか?
人はあらゆる情報を五感で受け取っていますが、その87%は視覚によるものだと言われています。形は知性に働きかけ、色は感情に働きかけると言われていますが、感情まで揺り動かす色が人に強烈な印象を与えます。人間のキャラクター・イメージを形成する上で最も大切な「第一印象」は、初対面のわずか数秒で決まります。自分の魅力を十分に引き出してくれるパーソナルカラーを知って、洋服、ヘア、メイク、アクセサリー等をトータルコーディネートすることで、相手に好印象を与え、コミュニケーションが取りやすくなったり、商談が上手くいったりします。

①パーソナルカラーは、血液型と同じように4タイプに分かれます。人は、「春」「夏」「秋」「冬」という4つのシーズンにイメージ分類された色のグループのどこかに属するという考え方です。同じシーズンの色は全て調和しますので、パーソナルカラーを知ると経済的でお買い物が楽しくなります。

<パーソナルカラーの見本>
※画像をクリックすると拡大画像でご覧いただけます。

②パーソナルカラーは二種類のアンダートーン(基調色)に分かれます。ベースに黄色が入っている色をイエローアンダートーン、青が入っている色をブルーアンダートーンと呼んでいます。

<アンダートーンの見本>
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「春」と「秋」は、暖かさを感じるイエローアンダートーン、「夏」と「冬」は冷たさを感じるブルーアンダートーンです。自分のアンダートーンを知り、統一させるだけでも自然で美しい調和が図れます。1900年代初頭にパーソナルカラーを発見し、4シーズンに分類したスイスの色彩学者ヨハネス・イッテンは、「人は誰でも自分にとって心地良いと感じる配色を直感的に知っており、その色調には生まれながらの素質や思考、行動様式が反映されている」と具体的事例を示しながら、主観的色彩論としてまとめています。その中で、「女性は誰でも自分に似あう色を知っていなければならない。似あう色とは自己の主観色であり、その補色でもある」と述べています。さて、みなさんが心地良く感じるのはどちらのアンダートーンでしょうか?また、どのシーズンの色に惹かれますか?次回は、パーソナルカラーを見つけ出す方法をお話したいと思います。
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