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インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

流行色のしくみ

 バーゲンが終わると店頭の色が一斉に変わります。テレビや雑誌などからもファッション・トレンドや流行色の情報が流れてきます。この流行色には仕掛けがあることをみなさんはご存知ですか?流行色は自然発生的に生まれるのではなく、2年も前から世界レベルで仕掛けられているのです。実シーズンの2年前にフランスにあるインターカラー(世界流行色委員会)に加盟国(2009年現在14カ国)が集まって、年2回(春夏・秋冬)流行色を協議し、選定しているのです。ここで決まった30色~50色程度のカラーパレットもインターカラーと呼ばれ、世界共通の流行色として仕掛けられるのです。日本からはJAFCA(日本ファッション協会流行色情報センター)が参加し、実シーズンの1年半前にインターカラーを日本流にアレンジしたJAFCAアドバンスカラーとして発表されます。その後、素材展が行われたり、ブランドのコレクションが行われたりして私たちに流行色の情報が入ってきます。流行色のしくみをまとめてみました。
2年前
 インターカラーが会議において色を決定
1年半前
 JAFCAアドバンスカラー発表
 カラー以外に、素材、シルエット等のトレンドの発表
1年前
 素材にカラーが色出しされ、素材展示会が行われる
半年前
 アパレル展示会、デザイナーコレクションがあり、ファッション誌にも取り上げられる
実シーズン
 店頭に並ぶ
 これは予測としての流行色ですのでヒットする年とヒットしない年があるのは当然です。 社会情勢や経済動向も流行色を左右する要素となります。ある一定の時期に多くの人に受け入れられ、市場で出回った色が本当の意味での流行色なのです。
 2009年春夏インターカラーは、自然と人工のコンセプトに彩り豊かでパンチのある色が豊富に展開しています。特に注目は、エコを象徴するかのような「グリーン」の存在。従来の自然なイメージだけでなく、人工のイメージも混在しているのが特徴です。もう一つのポイントは、人間の肉体や感情を表したような「ピンク」にも注目。対照的な二つのカラーグループで現実と非現実をつなぐバーチャルレアリティーな存在感をアピールしています。
 こうした傾向を受けて、JAFCAでは「2009年春夏アドバンスカラー」を次のように選定しています。是非、ご自分のパーソナルカラーを基に流行色を取り入れて失敗のないお買い物をしてください。

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「2009年春夏JAFCAレディースウェアカラー」
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