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信天翁喫茶ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

「臨床喫茶学」:「信天翁喫茶入門益荒男が茶の道」(山中直樹著)の勧め-9

平和資本主義による東日本大震災復興・・2
―日本の成熟の道―

 前回解説した如く東日本大震災による多重災害は利益と効率を求めた煽り思考の結果だと判ります。
 つまりは、地震や津波などの「自然力」は利益と効率を求めた"開発""成長"を優先したが故の煽りの資本主義による弊害を増幅することを私達に教えてくれたのです。
 加えて、東電福島第一原子力発電所危機のように、原子核のように、より究極の自然力に迫れば、それだけ人類による誤りは危険性が高まります。
 それは遺伝子・クローン技術によって人間や生物の細胞核内の遺伝子力を操作することに誤れば、自然や人類の生命に及ぶ危険性や人類絶滅の危機を引き起こすと同様の危険性があるのです。
 化石燃料や工業が発する一酸化炭素も地球を取り巻くオゾン層を破壊することになり、地球環境を破壊するのみならず、福島第一原発危機によって発散される放射能と同様な危害が私達一人一人に及ぶことになります。
 原子力発電所のみならず、一酸化炭素障害にしろ、とどのつまりは、原子力・放射能による障害の危険を人類や生物に迫ることになるのです。
 いずれも、科学的研究・開発知見の社会への還流を誤らせる利益と効率優先たる煽りの資本主義による人類への危機が迫るとなる共通性があるのです。

 人類最大の愚かな煽り思考たる原子力・放射能による危害は、戦争やテロによる自然と人類の破戒です。
 幸いにも、吉田茂首相指導によって税金を戦力、軍事力に費やす必要のない外交戦略・戦術によって、我が国はアジア・太平洋戦争による愚かな敗戦からの復興を驚異的に成功したことは忘れてはなりません。
 憲法の前文および九条にある紛争の解決に戦力や暴力は用いることはないとの選択をしたから可能となったのです。
 インドを平和的・非暴力による独立に導いたマハトマ・ガンジーに影響を受けたに相違ない「茶の本」を著した岡倉天心(既に取り上げた)の叫びを忘れてはなりません。
 つまり、ワビ・サビの心にある鎮めの文化は今日の煽りの文化に代わる人類危機救済に必須であり、東日本災害の復興に必須!!
 そして、科学技術的研究・開発知見を人類の幸福の目的に還流するのです。
 "人類の欲望"は鎮めの資本主義による自然や社会への優しい環流が必須!!

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