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信天翁喫茶ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

臨床喫茶学:35

健康寿命&平和寿命を延ばすスキ茶寄合-4-

 人類で今日に続く生存者となったのは最後に登場したホモ・サピエンスだけです。
 7万年位前には誕生したアフリカを出て、アラビア半島を経て、地球レベルの拡散をした、そして、今日に及ぶそれぞれの地域世界を築いたのです。
 まず、人類は四大文明地域と言われるメソポタミア・シュメール文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明といずれも大河流域の肥沃な三日月帯に発達したのです。
 人類は狩猟採集社会を築いて集団生活を始め、お互いに助け合い協力して狩猟や採集を行って厳しい自然環境の中で生き延びました。
 二足歩行によってエネルギー効率の良い動きが可能となり、手を使って道具の工夫を行い狩猟や採集の成功効率は改善、食べ物を出来るだけ手に入れるように努力したのです。
肉食により脳はますます大きくなり、知能や運動能力も発達、植物食はビタミンなどの栄養機能成分を補ったのです。
 肥沃な大河流域では地域に定住して農耕に努め、集団社会は次第に安定的に食物を確保することが出来るようになりました。
 食物に余剰が出るようになると集団社会の人口は増加して集団内での役割分担をする社会が生まれました。
 3,000年前になると、階層、格差のある社会が始まったのです。
 そして、定住集団社会はだんだんと大きくなり、近隣にも別の集団社会が生まれると、交流が始まります。
 互いの集団社会での余剰物を交換する平和な交流が行われるようになりました。
 しかし、肥沃性や地の利争いが発生したり、時に、武力による戦いが起こったのです。
 戦争によるテリトリーの拡大と支配者の強大化の歴史の始まりです。

 日本と関係の深い黄河文明の中国地域は人類文明的発見に多くの貢献をしました。
 今日に続く中華思想の大国として君臨していますが、隣国の朝鮮半島、日本などとも朝貢貿易などをして交流発展したのです。
 中国の古代文明的な貢献は素晴らしいものがあります。
 稲作、絹、鉄器、紙、印刷技術、火薬と現代文明発展に必要不可欠な発見をしました。

 平和な仲間文化であるスキ茶寄合にとっても、稲作は9,000年前に行われていた遺跡が見つかっています。
 そして、6,000年前には浙江省で茶畑跡が発見されており、茶の発展史も我が国を含めて大きく変わろうとしています。

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