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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

庭のリフォーム 2

 今月は、庭作りもします。始めのお宅は、新築の時に住宅メーカーさんに、外構と一緒に庭も作ってもらい中庭に植栽もしましたが、ガーデニングを楽しみたいとの事で中庭を作りました。

1 F邸 洋風の住宅の中庭と外庭、玄関先の庭をリフォームしました。

日当たりの良い南側の外庭です。エゴの木、オタフクナンテン、シルバープリペット(イボタ)、テイカカヅラ(3月末)。イボタは全部北庭に移植し、ツルマサキは黄金テイカカズラにかえました。
暑さ寒さに強い銀葉のコンボルブルス・クネオルム(白花)と宿根草のナデシコ、ラベンダー、ブルーベリーなどを植栽しました。(5月上旬)

シマトネリコ、オタフクナンテン、ヤマブキ、キチジョウソウ、フッキソウ。
ヤマブキ、キチジョウソウ、フッキソウは別の場所に移植をしました。

一重のコウシンバラ(赤花)、ツルマサキ・エメラルドゴールド、シモツケ・ディアボロ、エレモフィラ・ニベア、ギボウシ「サガエ」、「ファイヤーアンドアイス」、サルビア・ファリナセア他。

ギボウシ「サガエ」、ヒイラギナンテン・コンフューサ、ヤマアジサイ「紅」「藍姫」、オオバジャノヒゲ「黒竜」他

中庭は樹木の植栽のみなので、用土を入れます。

赤玉土、矢作砂、鹿沼土、軽石、腐葉土、パーライト、ピンコロ石(花崗岩)、浅間石、白川砂

3月末

5月上旬

こちらのお庭は、3月末とギボウシなどの葉が出そろった5月初めに各1日作業をしました。
ガーデニングがお好きな方なので中庭は、ほとんど植えていません。

2 N邸 2階のテラスに、室内から見える庭を作って欲しいと依頼がありました。

北側のお庭でしたが、西日も当たり植物は育つ環境でした。
高低差をつけ浅間石と白川砂(中粒)、用土の上は富士砂を敷きました。
トキワヤマボウシ「月光」、カエデ「鶴の舞」、ヒカゲツツジ、椿「錦葉西王母」、アオキ細葉、八角蓮、エビネ、風知草斑入り、ハラン「近江縞」、白糸草、ツワブキ「金冠」、オトメギボウシ中斑、ホタルブクロ、ギボウシ3種、ヤツデ「紬絞り」、アヤメ白縞、ホウチャクソウ「阿波の月」他 おもに日陰が好きな植物を植えました。
半日の作業で完成しました。

 浅間石・・・浅間山の噴火の時に噴出した火山弾。浅間山麓の嬬恋村の高原野菜の畑の下に大量に埋もれています。溶岩の塊ですが、穴はなく掘り出された石は、何十年も風雪にさらされた趣があり、ロックガーデンには最適な石だと思います。水が浸み込みますので、直ぐに苔が付きます。普通の石より軽く取扱いが楽な所も良い点です。

ギャラリー(最近の私の庭です)

ショウジョウバカマ 「秋光の輝」(しゅうこうのかがやき)
寒くなると赤く紅葉するショウジョウバカマです(2022.01.)。

6月頃の葉の様子。

アングレクム・セスキペダレ
マダガスカル原産のランです。長い距が特徴的な花で、この花の蜜を吸う長い口吻を持つ蛾がいるはずだとダーウィンが予言した事で有名です。ダーウィンの死後40年以上たってから、長い口吻を持つ蛾 キサントパンスズメガが発見されました。
1月にコチョウランの生産者さんのハウスに伺ったおりに、このランを見つけてすぐに分けてもらって来ました。
着生ランは、コケ玉に向いています。葉が開かなくてナイフ状になっています。

キサントパンスズメガ
久しぶりに私のコレクションボックスから探し出してきました。20cm以上の口吻を持っています。
このように、綺麗に口吻を伸ばした標本を作るのは大変難しいです。
ラン科植物は、昆虫が受粉する虫媒花で、虫の体に花粉の粉が付くのではなくて、花粉の入った袋をミツバチや蝶、蛾の頭に直接くっ付けて運ばせています。ミツバチの頭に付いた黄色い花粉の袋を養蜂家はハチの簪(かんざし)と呼んでいます。

植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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