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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

フウランの育て方

 フウランは、本州以西(愛知・静岡)に分布する着生蘭です。開花時期は、6月頃で、香りがとても良く人気があります。花色は、白色ですが桃花・緑花なども見つかり増殖されつつあります。
夏咲きのフウランとしては、アマミフウラン(奄美大島・徳之島に自生)があります。フウランより大型で株立ちにすると、見応えがあります。

 江戸時代、十一代将軍の家斉は、フウランを好み江戸城にフウランの栽培棚を作り楽しみました。諸藩の大名も巻き込み大ブームになり、各地で変わり物が見つかりブームに拍車がかかり、武家の趣味となり名前も「富貴蘭」と呼ばれ現在に至ります。
江戸時代に、流行した植物の総称を「古典園芸植物」と呼びます。オモト、観音竹、セッコク、椿、アサガオ、カンラン、イワヒバ、ノキシノブなど多岐にわたっています。

育て方
 植え方:毎年新しいミズゴケで、植え替えます(10月~3月)。
 水遣り:着生蘭ですから、乾いてから水やりをします。
 置き場:明るい日陰、冬は室内(12月~3月)。
 肥料 :遅効性果粒状肥料(マグアンプKなど) 。

・標準花

・赤花

「朱天王」(しゅてんのう)この花より明らかに濃い花は、洋種との交配種です。


交配種


「猩々」(しょうじょう)


「紅雀」(べにすずめ)

・緑花

「翡翠」(ひすい)四国で見つかりました。

・黄花(交配種)

・変化花

「春及殿」(しゅんきゅうでん)


「青海」(せいかい)葉の形が伝統文様の青海波(せいがいは)に似ていることから名付けられた。葉も花も変わっている二芸品。


「双尾竜」・・・距が2本ある。


「玉金剛」(たまこんごう)・・・豆葉(葉が短い)は、天咲き(上を向く)が多い。

・斑入り

「東出都」(ひがしでみやこ)

ギャラリー(最近の私の庭の植物です)


グレビレア・ココナッツアイス・・・オーストラリア原産。
名古屋では屋外で冬越しでき、秋まで咲き続けます。


ディッキア・・・南米原産。夏は日当たりの良い所に置いています。
私のお気に入りですが、トゲトゲで植え替えしにくいのが難点です。


ハエトリソウ「レッド・パープル」・・・北米原産の食虫植物。
寒さにも強く年中屋外で育てます。


ヘリアンフォラ ギアナ高地に自生するサラセニア。


パイナップルリリー カラス葉、耐寒性もあり年中屋外で育てます。
球根植物です。地植えにすると大型になります。


ヤブラン・ホワイトリーフ  年中白い葉が美しい。日陰の庭に植えると良さそう。

植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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