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園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

ダイヤモンドリリー(ネリネ) (ヒガンバナ科) Nerine sarniensis hybrid

 ネリネは南アフリカ原産のヒガンバナ科の球根植物です。花弁が太陽の光を反射してキラキラと輝く所からダイヤモンドリリーと呼ばれるようになりました。名前の由来はギリシャ神話の海の女神、ネレイデスからつけられたといわれています。
 10月下旬頃から咲きはじめ、11月中旬には満開になります。花は2週間ほど咲きますので切花として楽しめます。花と一緒に葉が出はじめ、5月下旬には葉は枯れ、球根で夏を越します。

 日本のヒガンバナは、リコリスの仲間で中国が原産です。稲作と一緒に大陸から伝わったといわれております。日本のヒガンバナで特徴的な事は3倍体という事で、種子ができません。

3倍体・・・ ほとんどの動植物の遺伝子は2倍体(2つで一組)です。まれに植物では、4倍体(4つで一組)が見つかっています。4倍体の特徴は根が太く、葉や花が大きくなります。園芸的に観賞価値が上がる植物もあります。この4倍体を普通の2倍体と交配させますと3倍体ができます。この3倍体は種子ができません。
タネナシスイカも3倍体です。

☆管理
水はけ良く植え込みます。夏は水を切って乾かして過ごします。9月の中頃になりましたら水遣りを再開します。水遣りは、乾きはじめたら週2回たっぷりとあげます。
南側の日当たりの良い所におきましょう。

☆種の分類(原種は25種)
冬成長・・・ サルニエンシス、フミリス、プディカ。
夏成長・・・ ボーデニー、フットニアエ、クリゲイ、ラティコマ、アルタ。
常緑種・・・ マソニオルム、ウンズラータ、フィリフォリア、フィラメントーサ、ヘッセオイデス、プラティペタラ、 フリシー、ガベロネンシス、ギブソニー、クラシリス、アングスティフォリア。


植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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