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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

ダイモンジソウ

ダイモンジソウは、ユキノシタ科の多年草です。全国の渓流の岩場に自生しています。秋を代表する山草で、花色や花型がバラエティに富んでいます。花の変異については別の機会に紹介します。
秋のコケ玉や鉢植えには欠かせない植物となっています。名前の通り、「大」の字状の小輪の花を沢山咲かせます。開花期間も長く咲き始めから3週間ほど楽しめます。光の弱い室内でも長く楽しめます。

■栽培の要点
【用土】 水捌けの良い土に植え込みます。山野草の土でも、かまいません。
     鹿沼土:赤玉土:軽石(又はパーライト):腐葉土 = 4 : 3 : 2 : 1

【管理】 半日蔭に置き、水を切らさないように注意します。受け皿は使いません。
     寒さは強いですが、真夏の直射は避けましょう。

【肥料】 マグアンプKで良いでしょう。

【株分け】 春のまだ新葉が出る前に行います。種子でも増えますが親株と少し違った花が咲きます。

濃色の赤花は黒花と呼ばれています。

赤花

黒花

ダイモンジソウの野生種は、白花です。まれにピンクの花が見つかります。そのような個体をもとに品種改良が進み現在流通しているダイモンジソウは、大変カラフルで美しく、花も大型の個体が多くなりました。

~ギャラリー(最近の私の庭の植物です)~

白花イワシャジンとダイモンジソウ

原種シクラメン「ヘデリフォリウム」・・・後ろの大型の白花ネジバナは北米原産です。
いろいろな場所から勝手に生えてきます。日本のネジバナに比べかなり大型です。
コケ玉に入るとバランスが崩れて困ります。

万両「紅孔雀」・・・赤色が綺麗です。

▼イワシャジンの栽培農園に行って来ました

▼シクラメンの農園にも行って来ました

斑入りのシクラメン

変わった花がありました。この花が固定すれば面白いですが多分難しいでしょう。

栽培農家を訪ねるのは、突然変異の変わり花を探しているからです。
今の時代、野や山に行って変わり花を探すことは禁じられています。
自分で種子を撒く事も出来ますが、最低でも1万株は育てないと無理です。
10万株単位で毎年種子を撒いている農園は、斑入りや変わり葉が出現していますが、大きな農園ほど変わり花は気にしていません。それは育ちのスピードが他と違い規格品にならないからです。
アマチュアの時は栽培場には入れませんでしたが、プロになってからは積極的に訪ね歩いています。
もちろん普通の栽培品も仕入れます。

植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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