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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

シクラメン2

昨年も少し紹介しましたが、12月になりますとお店にシクラメンが並ぶようになります。
花色も形もバラエティに富んでいて毎年新しい花が発表されています。花もきれいですが、葉も美しい個体が育種されるようになってきました。変化花で花も葉も美しいシクラメンがこれから出回って来ると思います。シクラメンの育種をしている農園に行って来ましたので少し紹介します。

花はフリル咲き、葉はベゴニアみたいです。

上はツボミです。今までにないシックな色合いの花です。
派手さは無いですが落ち着いた色合いに人気が出そうです。

ガク片が花弁化しているタイプ。ガクの花弁に絞りが入り美しい。

ガク片の花弁が大きくなったタイプ。もう少し大きくなると面白い花になりそう。

私の好きな絞りの花。

フリル咲きは豪華ですね。

白のフリル咲き、奥の赤い花はカール花。

カール花の色変わりです。

シクラメンブルー・・・ブルー花の種子を撒いてもブルーは中々咲きません。上も下もブルー花の実生株です。ブルーのシクラメンが出回らないのは、花色の固定性が少ないからです。
なぜならシクラメンの生産は分業になっていて、種子から小苗まで生産する農園と、苗を仕入れて育てる農園に二分されます。
シクラメンの生産農園のほとんどが、仕入れた苗を1~2年育てて出荷しています。
確実にブルー花が咲く実生苗が出来ないので、苗屋さんが生産しないからです。

今回、紹介していない花色があります。淡いオレンジ色と澄んだ明るい赤の花です。
2色とも撮影しますと普通の薄いピンクと赤の花に写ってしまいます。実際はとても美しい花色です。

~ギャラリー(最近の私の庭の植物です)~

大文字草は苔玉と相性が良く、育てやすいです。
屋上で日差しが強いのと肥料が少ないので小ぶりになっています。
苔玉は、苔をいかに上手に育てるかで鑑賞価値が決まってしまいます。

ガガイモ科の多肉は大きな花を咲かせます。
12月の中頃になると、名古屋でも5℃を下回るようになってきます。
寒さに弱い植物の冬越しの準備をし始めましょう。

黒軸アジサイは茎も黒いですが、寒くなると葉も黒くなります。日陰は黒くなりません。
次のヤマアジサイの「黒竜」も同じで日陰では葉は黒くなりません。

稲沢(愛知県)に植木の市場に仕入に行ってきました。野球のグランドほどの広い場所がセリ会場です。
花市場と違って、移動しながらセリ落とされていきます。何か所かでセリが始まるので、一人では大変です。
セリ人の周りに30~40人集まるので、目立たないとセリ負けます。私は赤いジャンパーを着ていきました。

下見が大事です。

欲しい植木の時はかき分けて前に行かないとダメですが、これがけっこう難しいです。
常連の人達にはかないません。

みかん類、ソテツ、マキ、オリーブなんでもあります。しかし全部大きいです。
5本、10本、多いと50本単位でセリ落とされていきます。

柿、南天、千両が出始めると年末が近づいて来たと感じます。
この日は、月2回の大市(おおいち)で300人ほどのプロが集まっていました。
私の受け付け番号が300番代でしたので。

ドウダンツツジやカエデの紅葉がきれいでした。ロウバイや梅も出ていました。
稲沢は植木の生産地として有名です。
全国的には千葉・茨城の関東と、九州の福岡(久留米・田主丸)が大きな生産地です。
三重県の鈴鹿市もサツキの生産日本一です。

植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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