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ガーデニング

園芸家 栄中日文化センター講師 名古屋野生蘭同好会会長
吉田 篤

ウチョウランの楽しみ

 ウチョウランは本州、四国、九州に自生している野生蘭です。5月下旬から6月にかけて咲き始めます。白からピンク色の可憐な花が人気になり、一時大ブームになりました。岩山の絶壁に多く自生していたので、正に高嶺の花でした。
日本の野生蘭のエビネやセッコク、洋ランのシンビジウム、デンドロビウムなども最初は大変高価な花でした。現在は無菌培養の確立より40年以上経過し、園芸植物として広く楽しまれるようになり本来の素朴さが失われたとの指摘もありますが、私は自然界では、到底見ることが出来ない花に出会えて嬉しく思っています。栽培技術が確立されたことにより、原種も増やされ入手しやすくなりました。これにより自生地での山採りが減り、自生地が復活しつつあります。

 鉢植えで育てます。3号ぐらいの鉢を使いますから、あまりスペースを取りません。
花は小さいですが、株立ちになりますと見事です。


原種系一枚舌

栽培の要点

  1. 鉢で育てます。花時期に入手した場合は、今年はそのままにしておきます。
  2. 用土は、山野草の土が良いでしょう。
  3. 置き場所は半日陰、少し日が当たる所が良いでしょう。
  4. 岩山や樹上に自生していますから、水遣りは過湿にならないようにしましょう。
  5. 肥料は、緩効性肥料を上げましょう。マグアンプK大粒なら2~3個で良いでしょう。(3号鉢)
  6. 冬は球根のみになります。ベランダなど冬に乾燥が激しい場所は、鉢から球根を取り出して小さな密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管します。(12月~3月)
  7. 新芽が動く前(2~3月)に球根にミズゴケを巻いて植え込みましょう。
  8. 12月まで葉が残れば、翌年には倍に増えています。



朱赤一枚舌


斑紋花一枚舌


濃色一枚舌


白覆輪花


濃色花

ギャラリー(最近の私の庭の植物です)

北側ですけど午前中は日が当たります。ギボウシ多いですね。


ハナイカダ(メス木)、上の写真の右上の暗い所に置いてあります。


クレマチス・テキセンシス 咲き始めました。


テキセンシス系 チェリー・リップ


棚下の八角蓮(ハッカクレン)は巨大に育っていました。


アベマキとビワの斑入り


遮光ネットの下のギボウシ、格子状に穴が開いており、太陽の動きに合わせて日陰が移動するので、日焼けが起きにくく、ある程度太陽の光が欲しい植物に最適です。
33回「植物の上手な夏越し」参照)


今年もベトナムに昆虫と植物の調査に行って来ました。機会があれば紹介します。
スイカは、1キロ7000ドン(35円)、3個で80000ドン(400円)でした。
コインは無く500~50万ドン(2,500円)札まであり、お金持ちになった気がして少し嬉しかったです。

植物の知識が広がる講師H.P.
http://floweryhill.net/

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