文化講座
レッスン29 イタリアの花粉症 後編

ローマ:アッピア街道
Roma : Via Appia Antica
レッスン29 イタリアの花粉症 後編
会話例4:診察での医師と患者の会話
医師(Mèdico) :
Buongiorno, mi dica come si sente oggi? Che sìtomi ha?
(こんにちは!今日はお加減いかがですか? どんな症状がありますか?)
患者(Paziente) :
Ho il naso chiuso e anche gli occhi mi prùdono molto.
Penso che sia l'allergia al pòlline.
(鼻が詰まっていて、目もとてもかゆいんです。花粉症だと思います)
医師(Mèdico) :
Ho capito. Ha già avuto questi sìntomi in passato?
(分かりました!以前にもこういった症状がありましたか?)
患者(Paziente) :
Sì, ogni primavera. Ma quest'anno è più forte del sòlito.
(はい、毎年春になると。でも今年はいつもより酷いです)
医師(Mèdico) :
Le prescrivo un antistaminìco e un collìrio. Se il naso resta chiuso, può usare anche uno spray nasale.
E àpplichi il collìirio ogni 5 o 6 ore.
(抗ヒスタミン薬と目薬を処方します。鼻づまりが続くようなら、点鼻薬も使用して下さい。目薬は5~6時間ごとに点眼して下さい)
患者(Paziente) :
Come si usa questo spray nasale?
(この点鼻薬はどうやって使うんですか?)
医師(Mèdico) :
Deve usarlo due volte al giorno, una spruzzata per narice.
Non superare più di due volte.
(1日2回、各鼻孔に1プッシュずつ使用して下さい。1日2回を超えて使用しないようにして下さい)
D. 「目薬(点眼薬)をさす」という表現について
「目薬」(il collìrio)という言葉は直ぐ出てくるのですが、「目薬をさす」という場合、日本語では、目薬を目に注ぎ入れるということから「目薬を点す」とか「目薬を注す」と言われていました。「点眼する」とか「点眼剤」という言葉は今でも使います。しかし一般的には「目薬をさす」とひらがなで表記か、または「目薬を差す」と漢字で表します。さて「目薬をさす」はイタリア語でどう表現したら良いでしょうか。翻訳アプリでは、mettere le gocce negli occhiとかapplicare colliriとかmettersi le gocce oculariといろいろありますが、実際には以下のように使われています。
1. 「目薬をさす」の一番よく使われる表現は、mettere(置く、入れる)という動詞を使って表します。
例:Di solito mette collìrio(negli occhi) quattro volte al giorno.
(普通は、1日4回目薬をさします)
2. Applicare il collìrio「目薬を適用する」
例:Applichi il collìrio ogni 8 ore.
(8時間ごとに目薬をさして下さい)
applicare il collirioは、医療関係者や説明書など、少しフォーマルな文脈でよく使われる表現。日常会話ではちょっと硬い印象だけど、薬の使い方などを説明するときにはよく使います。applicareという動詞は、他に以下のようによく使われます。
applicare un cerotto(絆創膏を貼る)
applicare la pomata(軟膏を塗る)
applicare la crema solare(日焼け止めのクリームを塗る)
applicare la crema idratante(保湿クリームを塗る)
3. Mèttersi le gocce negli occhi「目に点眼薬をさす」
例:Mi metto le gocce negli occhi prima di dormire.
(寝る前に目薬をさします)
再帰動詞のmèttersiを使うと、「自分に~をする」という意味になるから、会話ではより親しみやすい言い方になります。
イタリア語では、goce(滴)という単語が「薬の滴=点眼薬・点鼻薬など」を連想させるので、goceだけでも「目薬(le goce oculari)」という意味が伝わります。
goceを使ったその他の薬の種類と表現について
le goce nasali(液体の点鼻薬)
le goce auricolari(液体の点耳薬)
le goce per la tosse(液体の咳止めの薬)
例:Deve mèttere due goce in ogni orècchio.
(両耳に2滴ずつさす)
Prèndere 5 gocce in un bicchiere d'àcqua.
(コップ一杯の水に5滴たらして飲む)
E. 「~が痛い」という表現
旅先での病気は本当に心細いものです。身体の具合がどう悪いのか説明するのに困ります。そこで以下の決まった言い方がありますのでまとめて覚えましょう。
1. Ho mal(e) di+体の部位=「~の痛みを持っている」すなわち「~が痛い」という意味で使います。
| Ho mal di+体の部位 | gola(のど)・stòmaco(胃)・pància(お腹)・piedi(足)・orecchi(耳)・testa(頭)・denti(歯)・mùscoli(筋肉痛) |
また動詞avereを使って、ho sete(のどが渇いている)、ho la fèbbre(熱がある)、ho la tosse(咳が出る)、ho un raffreddore(風邪をひいている)、ho caldo(暑い)、ho freddo(寒い)、ho la pressione alta(bassa)(血圧が高い〈低い〉)、ho le vertìgini(めまいがする)、ho un ronzio nelle orècchie(耳鳴りがする)なども一緒に覚えておくと便利だと思います。
2. Mi fa male+体の部位(定冠詞を付けて下さい)=「~が自分を痛めている」というニュアンスで「~が痛い」という意味で使います。
Mi fa male la pància.(お腹が痛い)
Mi fa male la schiena.(腰が痛い)
Mi fanno male gli occhi.(目が痛い)
Mi fanno male i denti.(歯が痛い)
3. また何か薬(medicina)が欲しいときは
Vorrei qualcosa(medicina) per ~「~のための何か(薬)欲しいのですが!」を覚えましょう。
| Vorrei qualcosa(medicina) per | il raffreddore(風邪薬)・la febbre(解熱剤)・il mal di stòmaco(胃薬)・la diarrea(下痢止めの薬)・calmante della tosse(咳止めの薬)・il mal di testa(頭痛薬)・la nausea(吐き気止めの薬)・il prurito(かゆみ止めの薬)など |

