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会話に役立つイタリア語の表現について

石黒 秀嗣

レッスン10 ショッピングするときの会話
その2 かばん屋さんと会計での会話


トスカーナ州・ピエンツァ(シエーナ県):ピエンツァの大聖堂
Duomo di Pienza, in provincia di Siena della Toscana

レッスン10 ショッピングするときの会話
その2 かばん屋さんと会計での会話

かばん屋さんでの会話

女性にとって「かばん」は特別な買い物のようです!形や色そして素材いろいろ注文が多いようです!でもそれに応えてくれるのがイタリア製のかばんなんでしょうね!気に入ったかばんを選ぶときに必要な会話を学びましょう。
「...が付いている」は「con...」で、例えば「ポケット付き」con la tascaとか「とって付き」con la manìgliaというように言ってください。

  1. Mi faccia vedere questa borsa di pelle blu!
    (この青い皮のかばんを見せてください!)
  2. Vorrei una borsa con molte tasche al suo interno(esterno)!
    (内〈外〉ポケットがたくさんあるものがいいのですが!)
  3. Vorrei una borsa con la chiusura zip.
    (ジッパー付きでちゃんと閉まるのがいいんですが!)
  4. Vorrei una borsa più larga che lunga(più lunga che larga)
    (横長〈縦長〉のハンドバッグが欲しいのですが!)
  5. Vorrei un modello comodo per le spalle.
    (肩が疲れないタイプが欲しいのですが!)
  6. Vorrei vedere quella borsa sullo scaffale. Posso toccarla?
    (棚の上にあるかばんを見せてもらえますか?手に取ってもいいですか?)
  7. Ho visto questa borsa sul catàlogo. Avete come questa?
    (このバッグをカタログで見ました。これと同じものありますか?)
  8. Qual è l'ùltimo modello? Che cosa va di moda adesso?
    (最新のモデルはどれですか?今流行しているのはどれですか?)

かばんの種類

ハンドバッグ(borsa)・小型のハンドバッグ(borsetta)・ショルダーバッグ(borsa a tracòlla)・スーツケース(valìgia)・小型のスーツケース(valigetta)・ビジネスかばん(cartella)・リュックサック(zàino)

会計での会話

買い物するものも決まり、いよいよ代金の支払いの会話となります。
イタリアでは一般的に支払いは、定員さんに支払うのでなく、レジ(cassa)に行き支払います。デパートなどでは基本的に定価販売(prezzo fisso)で値引き(sconto)は望めませんが、一般の専門店では交渉次第で可能ですので、ショッピングを楽しんでください。

「これ下さい!」と言う場合、「これ」にあたるイタリア語はquestoですが、その名詞が男性名詞か女性名詞か、また単数か複数かで語尾が変化しquesto/questa/questi/questeと変化します。しかし間違えても相手にきちんと通じていますので心配しないでください。

  1. Prendo questo(questa)!
    (これ下さい)

値段を聞くときの基本はQuanto costa?またはQuanto viene?でいいのですが、ズボン(pantaloni)や靴(scarpe)などは必ず複数で尋ねるので注意しましょう。

  1. Quanto còstano questi pantaloni(queste scarpe)?
    (このズボン(靴)はいくらですか?)

デパートなどではたとえ値切っても次のように断られます。

  1. Mi dispiace, ma i prezzi sono fissi.
    (申し訳ありませんが当店では定価販売となっています)
  2. Abbiamo prezzi fissi.
    (定価となっています)

値切るときの会話を覚えましょう。Sconto, per favore!で十分に通じますが、やはりお願いするのですから、少し丁寧にお願いした方が印象が良いのではないでしょうか!

  1. Mi può fare(Può farmi) un po' di sconto, per favore!
    (少し値引きしてもらえますか!お願いします)

ここでいろいろなお願いの仕方を勉強しましょう!前にも説明したようにPuò~がお願いするときの基本です。「私のために」のmiを付けてMi può~となります。

  1. Mi può dare una borsa di carta?
    (紙袋をいただけませんか?)
  2. Mi può fare la confezione regalo?
    (プレゼント用に包んでください!)
  3. Mi può incartare questi a parte?
    (別々に包んでください!)
  4. Mi può cambiare con un altro(uno nuovo)?
    (別のもの〈新しいもの〉と取り換えてください)

最後に、支払いは現金やクレジットカードで払います。イタリアではあまり現金を沢山持ち歩かない方が良いでしょう。しかし日常の少額決済では現金が好まれることが多いので、少額の現金を持っていくのがよいと思います。
「クレジットカードOK?」で世界どこでも通じますが、イタリア語で言えるようにしましょう!

  1. Carta di crédito, va bene?
    (クレジットカードいいですか?)
  2. Accetta questa carta di crédito?
    (このカード使えますか?)
  3. Posso pagare in yen giapponesi ed euro insieme?
    (日本円とユーロを混ぜて払ってもいいですか?)

■ 知っておくと便利なポイント!

その1. イタリアの服のサイズ(La taglia)は、日本のサイズとは異なる表記が使われています。以下に、一般的なイタリアのサイズと日本のサイズの対応表を紹介します。
メンズサイズ表 レディースサイズ表
日本のサイズ
S
M
L
LL
XL
イタリアのサイズ
44
46
48
50
52
日本のサイズ
7(S)
9(M)
11(L)
13(LL)
15(3L)
イタリアのサイズ
40
42
44
46
48
  イタリアのサイズは、胸囲やウエストなどの体の寸法に基づいており、ブランドによっても多少サイズが異なることがありますので、可能であれば試着してみることをおすすめします。
その2. イタリアの靴のサイズ(La misura)は、「EUサイズ」表記を使用しています。これはヨーロッパ全体で一般的に使われているサイズ規格です。以下に、日本のサイズとの対応表を紹介します。
メンズサイズ表 レディースサイズ表
日本のサイズ
24.5
25.0
25.5
26.0
26.5
イタリアのサイズ
39
40
41
42
43
日本のサイズ
22.5
23.0
23.5
24.0
24.5
イタリアのサイズ
35
36
37
38
39
  靴のサイズもブランドやメーカーによっても多少の違いがありますので、履き心地など確かめながら購入することをお勧めします。
その3. 支払い方法について
イタリアでも電子マネーの利用は増えてきていますが、まだ現金主義の傾向が強いようです。特に小さな店舗や地方では現金が好まれることが多いので、現金をある程度持ち歩くことをお勧めします。
またスマホ決済(QRコード決済など)は一部の都市部では利用可能ですが、普及率はまだ低いと思われます。
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