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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

~快眠力をリセットしましょう!~

10月に入り、秋らしく涼しくて気持ちの良い日が続いていますね。
運動会や野外でのイベントなど楽しんでいらっしゃいますでしょうか?

9月3日は『睡眠の日』でしたが、
医薬品メーカーのファイザー株式会社が、睡眠に関する調査をおこないました。(2011年8月31日報道関係各社へ発表)
内容は、全国4,000名を対象とした「不眠に関する意識調査」です。
ストレス社会において睡眠の問題を抱えている人は多く、その睡眠は様々な問題の元になっていることがあります。

ですが、実は話を聞くと
『眠れていないと実感していますが、特になんの対処もしていません』という方が本当に多いことに驚かされます。

「不眠に関する意識調査」の結果でも、
多くの方々が睡眠の質に問題を抱えていることや、不安で寝つけない人の半数が解決策をとっていないことが明らかになりました。
「4割を超える人に不眠症の疑いあり。しかし、そのうち7割以上が不眠症の自覚なし」という結果が出ています。

日本では、成人のおよそ5人に1人が不眠について悩みを持っているといわれています。
不眠症状の多くは時間が経つにつれて緩和されることもありますが
なかには不眠が長期化し、生活習慣病や、うつ病などを引き起こすきっかけになることは様々な研究からも報告されています。

サンプル数は8地方各500名で合計4,000名、500名の内訳は20代・30代・40代・50代・60歳以上の男女各50名です。
調査方法はインターネットによるものです。

ファイザーが行った「不眠に関する意識調査」の主な結果は次の通りです。

  • 「42.2%が不眠症の疑いあり。しかし、そのうち73.7%が不眠症の自覚なし。」
  • 「64.0%が過去1ヶ月の睡眠の質に不満、38.6%は睡眠時間が足りていないと認識。」
  • 「寝床に就いてから眠るまでの時間は、10分未満が31.2%、10~29分が42.3%。」
  • 「過去1ヶ月の平均睡眠時間は、6時間以上7時間未満が最も多く34.9%。」
  • 「不眠の疑いのある人の73.7%が仕事に関する不安やストレスを抱えている。」
  • 「不安で寝つけない人の半数が具体的な解決策をとっていない。」
  • ※サンプル数/8地方各500名で合計4,000名。500名の内訳は20代・30代・40代・50代・60歳以上の男女各50名。
  • ※調査方法/インターネット

この結果を見て、不眠症の疑いがあるのに、自覚がない・・これはとても怖いことだと感じました。
どんな病気も気づけば治そうと思いますが、気づいていない場合治そうと思うことも出来ないですよね。

どうしたら気づくことが出来るのでしょう。

まずは、普段の睡眠の状態をチェックしてみましょう。

1)入眠障害
 ...寝つきが悪く、なかなか眠れない。寝つくまで30分~1時間以上かかる場合。
2)中途覚醒
 ...朝起きる時間までに、何度も目が覚める。
3)早朝覚醒
 ...朝早く目覚めてしまい、再度眠ることが出来ない。
4)熟眠障害
 ...充分に睡眠時間はとっているが、眠りが浅く、熟睡感が得られない。

以上をチェックしてみて、気になることがありましたらさっそく睡眠を意識しなおしてください。睡眠力を高めましょう!


1)運動

実践してみましょう。

今回は、呼吸法です。
ヨガやピラティスといった動きには、呼吸法がポイントになってきます。
特に、ピラティスは、胸式呼吸になりますが、呼吸時にお腹に力を入れると、身体の奥の筋肉を刺激するので、徐々に身体が温まってきます。

  • 鼻から吸って、口から吐きます。
  • 10回以上。
  • 息を吸ったときに、肋骨が広がるように意識してください。
  • 吐いたときには、肋骨が閉じるように意識してください。

2)食事

食欲の秋といいますが寒くなりますと、夏に開いた骨盤がぐっと閉まってきますので、本来はそれほど食欲がわかないものなのですが、秋だからといってもりもりと食べすぎていないでしょうか?
食べすぎは、睡眠にも要注意と前にもお伝えしましたが、寝ている間も胃腸に負担をかけるので、安眠を妨げます。そんなときに試していただきたいのは『あったか梅番茶』です。身体を温め、体内の余分な水分を排出していきましょう。


◎ とっても簡単!梅番茶の作り方

温かい番茶にしょうゆ、しょうが汁、梅肉、それぞれ適量を入れてよく混ぜます。


3)環境

下のグラフは、総務省の調査によるものですが、
平均睡眠時間が昭和51年から除々に減り続け、平成18年には、平均睡眠時間が7時間26分になっています。

中でも有業者の睡眠の時間が圧倒的に少ないですね。
最近では、さらに夫婦共働き者が増えてきましたので、夫婦で睡眠不足・・という話はよく耳にします。

そんな中、環境はかえられません。

少ない時間でも効率的に眠る!ということがますます求められてきます。

まずは、環境を再度見直してみましょう。

人間が快適に眠れる室温は18度から20度といわれています。
湿度は50~60%です。

皆様の寝室の室温、湿度はいかがでしょうか?

そろそろ、朝夕冷えますので、暖房をつけられる方もいらっしゃるでしょうが、つけたまま眠りについても室温が上がりすぎては逆に眠りが浅くなってしまいます。
これからは、急に冷える日もあり油断はできません。
冷え性の人は、そろそろソックスの重ね履きや5本指ソックス、レッグウォーマー、腹巻きなどあったかグッズを揃え始めましょう。


4)アロマテラピー

暑い夏も過ぎ去り、そろそろやる気を出さなくてはなりませんが、皆様に気力はついてきていますでしょうか?
やらなきゃいけないと分かっていながら、なかなか調子が出ないとき精油の力を借りてしまいましょう!

◎ モチベーションアップ精油
オレンジ
 ...しっかり鎮静させながら、元気を出させてくれます。
ベンゾイン
 ...不安な気持ちを落ち着かせて気力を高めてくれます。
ローズマリー
 ...集中力といったらまずこの精油です。そのままモチベーションアップ。
ジュニパー
 ...気持ちの切り替えがうまくいかないときにはこの精油がお勧めです。

お部屋で焚いてもいいですし、コットンにたらしてハンカチなどにはさんで持ち歩いてもいいですね。
気持ちを上向きに切り替えたいときにお使いください。


今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。

皆様がぐっすり眠れますように・・。心から願っております。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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