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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

真夏を乗り切る快眠術

暑い夏がやってきました。

特に、今年は節電対策ということで、クーラーを使わずにぐっすり眠れる方法が注目されていますが、
皆様はどの様な工夫をされていますか?
お伺いすると、皆様結構エアコンを使わないで眠る方が多かったりするのに驚きます。
さて、そんな暑い夏にどう睡眠をとったら良いのか・・
今月は、真夏を乗り切る快眠法をお伝えさせて頂きます。
参考にして頂けますと嬉しいです。


<食事>

注目の『クールベジ』ってご存知でしょうか?

『クールビズ?』と、私も最初は勘違いしてしまいましたが(笑)

クールベジは、身体の熱を取ってくれる夏野菜のこと。
実は、季節のものは、季節に頂く。
その土地のものを頂く・・
ということは、昔から言われていますが
ちょっと、おしゃれになった響きですね。

その土地柄の季節にあった食べ物を頂くことで
その季節を乗り越えられるということですが、
例えば、夏野菜の代表 なす、きゅうり、ゴーヤ、トマトなどは、
水分やカリウムが豊富で、利尿作用があり熱を外に出しやすくしてくれるのですね。
ですが、
冷たいものや身体を冷やすものばかり食べていては、冷えすぎて、今度は内臓の機能が低下し夏ばてや疲れやすくなります。

いくらクーラーを使わない様に・・といっても、会社に行けばそれなりに冷気に当たることもありますし、スーパーで買い物をしたり、銀行へ行けば自然にあたります。
長い方では一日中エアコンの中にいる方も少なくないのではないでしょうか。

やはり身体を冷やしすぎては、体内だけでなく、自律神経を乱すことにも繋がり・・・やはり気になります。

そこで、食べ方ですが
朝と昼ごはんは、体内の熱を出すべく夏野菜をしっかりと頂き、
夕ごはんには、身体を温めるということをお勧めします。
もちろん、夏野菜を一切摂らないということではなく、熱を加えて温かい料理でしたら問題ないのではないでしょうか。

温める食材:
しょうが・にんにくなどの香辛料、根菜類、豆類などもいいですね。

冷やす食材:
なす・トマト・きゅうり・ゴーヤ など

上手に摂ってクールダウンしてください。


◆お勧めレシピ♪

<全身の気をめぐらせる長ネギスープ>

普段は、ただの薬味でも漢方医学の世界では薬草となる長ネギを使ったスープをご紹介します。

(1)長ネギの白い部分と根っこをみじん切りにして炒めます。
(2)250~300mlの水を沸騰させ、しょうゆで味付けします。
(3)(1)とおろししょうがを入れます。

夜、ぐっすり眠って頂くためには、ほっと身体を温めることも大切です。


<環境>

夜、快適に過ごすための寝室環境作りをご紹介させて頂きます。
もちろん、無理をされず体調に合わせてご利用くださいね。

(1)エアコンで寝室を一旦冷やしておきます。
(2)眠る際には、エアコンを消して扇風機を間接的に当てながらかけます。
  ※身体を直接冷やさないよう気をつけます。
(3)その際、まだ暑いときには、冷えたジェル枕を肩に当たらないように頭を冷やします。
  注意)身体はある程度の体温がないと、寝付くのに時間がかかります。


さて、ここで快眠クイズさせて頂きます。

Q1. 夏ですが、暑いのはやはり嫌ですね。スッキリ身体を冷やした状態で眠るのは?

YES ・ NO
Q2. たっぷりのレタスサラダは快眠に効果的?

YES ・ NO
Q3. あーよく眠った!という熟睡感がなくても、暑いので仕方がないからそのままにしておく。

YES ・ NO

さて、皆様はいくつ答えられましたか?
※答えは最後にお伝えします。


<寝具>

梅雨も明けましたし、お天気がいいと洗濯物もすっきり乾いて気持ちもいいですね。
そんなときには、枕カバーや、シーツもまめに洗濯したいものです。
寝汗もかきますので、ふとんもしっかり干したいところですが、
寝具もそれぞれありまして、どのふとんも同じように干せばいい訳ではありません。

外に干して太陽の光をしっかり浴びさせていいのは、
実は
木綿のふとん位なのです。

ウレタン素材は、太陽の光に当てると劣化を早めるだけでなく、熱が内部にこもり、夜になっても熱が残ります。
ウレタン素材のふとんについては、水分を飛ばすことが目的になります。
是非、風通しのよい所で干してください。


<アロマテラピー>

夏は、エアコンなどで冷えやすく、足に疲れが溜まりやすくなります。
一日の終わりに身体にもココロにも働くアロマを楽しみましょう。

☆フットマッサージ☆

 スィートアーモンドオイル 15ml

 サイプレス精油 ...1滴
 ラベンダー精油 ...1滴
 ローズマリー精油...1滴


上記をブレンドしてマッサージ用オイルを作ります。

(1) 人差し指の側面を使い、ふくらはぎの裏側を足首から膝に向かって強擦します。

(2) 指ストレッチで、リンパも流していきます。

(3) 足裏全体を、両手の親指を使って、体重を乗せていきます。

※どの刺激も、『気持ちいい!』と感じる程度が適度な力の加減です。

今月も、最後までお読み頂きましてありがとうございます。
では、最初のクイズの答えです。

クイズの答え:
Q1. No
人の身体は放熱しながら、眠りにつくしくみになっています。
そのために床についたときに、ある程度の熱がないと、『眠りたくても眠れない』という状態になります。
冷え性の方は普段から血行をよくすることを心がけてください。
Q2. Yes
レタスには、『ラクッコピコリン』という成分が含まれており、鎮静・催眠効果があります。芯にもたっぷり含まれていますので、芯までお召し上がりください。
Q3. No
心理的ストレス反応の5段階の初期段階である熟睡感が得られない状態をそのままにしておくことは、憂鬱感へとつながり、危険です。早めの対処を行いましょう。

皆様が ぐっすり眠れますように・・。
心から願っております。
ありがとうございます。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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