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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

5月病と自律神経の関係

GWは、充実したお休みが取れましたでしょうか?

今年は、企業によっては長く9連休だったところもあるようで
海外への旅行にお出かけになる方も多かったようです。

このGW明けという時期は、新入社員の方などにとってひとつの分岐点になることもあるようです。

といいますのも、
この5月のGW明けごろから環境に適応できないでいると、人によってはうつ病に似た症状がでることがあります。

4月には、なんとか新しい環境に慣れようとしますが、このGWに疲れが一気に噴出してしまい、更に長い休みの影響で、学校や職場へ行く気持ちが起こらず、以下のような症状が出ることがあります。

  • 無気力
  • 不安感
  • 不眠
  • 集中力低下
  • 楽しめない

※新社員でなくても、このような症状が出ることがありますので、チェックしてみてくださいませ。

このような症状を『5月病』といいますが、
各企業でも、やはりそれは避けたいということで、色々と気を配っているようです。

GW明けからも引き続き、充実した生活を送るためにも、
是非、参考にして頂けると嬉しいです。

今回は、自律神経のお話を致します。
前回の、リラクセーションと似ていますが、もう少し枠を広げたお話になります。

まず、自律神経とは、
自分の意思とは関係なく刺激や情報に反応してカラダをコントロールしている神経を言います。
例えば、心臓や胃や腸など意識しないで動く生命活動を支配している働きを行います。
この自律神経には、
(1)交感神経
(2)副交感神経
の二つの神経から成り
双方がひとつの臓器を支配することも多く、それを二重支配といいます。
またひとつの臓器に及ぼす両者の作用は一般に拮抗的に働き、
相反する働きをすることによって 成り立っています。

一日が始まると同時に
交感神経が優位になり、バリバリと仕事ができる状態になり、
昼過ぎを境に、ゆるゆるの副交感神経が序々に優位になってきて
眠くなります。
ベッドに入るときに、一日のうちで一番 副交感神経が優位になっていることと、この交感神経と服交感神経のバランスがうまく取れていることが
健康な状態になります。

バリっと仕事をこなすときには、交感神経が優位になってばりばりできないといけないし、眠るときにはリラックスしていないといけないのですね。

前回、お伝えしたリラックスできているだけでは
健康な状態ではない、足らないということになります。

なぜなら
いつも、ボーっとしてては仕事になりませんし、運転などにも支障が出ます。
最近
バスや運転中の事故などが多く、大きな事故に繋がるケースが注目されていますが、本当に他人事ではありません。
明日はわが身と、
是非、参考にして頂ければ幸いです。

この自律神経ですが、どんなときに働くのかと申しますと
例えば、
私の例でいいますと、
新しい講座が始まり、受講者の方がどんな反応か緊張してドキドキする
時・・

GW前に片付けなくてはいけない仕事が溜まって、ストレスで
夜中に甘いものが無償に食べたくなる・・

これらは全て自律神経の働きです。

ストレスで体調を崩すのは、

ストレス → 自律神経が乱れ → 内臓などの生命活動が乱れ → 体調が崩れる

という感じでしょうか。そうならないためにも、気持ちよく寝付くためにも、就寝前には、交感神経の働きを鎮めて、副交感神経を優位にさせることがポイントです。


<食事>

~三つ葉とウドの春野菜サラダ~

ウドに含まれるジテンプルは、自律神経の働きを調整し、精神の安定に役立ちます。
他にも、せりやふき、ヨモギ等、香り高い春の山菜は、気を巡らせ
精神の働きを安定させる効果があります。

同じく、自律神経の働きを整えるお酢とゴマで作ったドレッシングをかけると相乗効果が期待できます。

三つ葉とウドの春野菜サラダ 作り方

~材料~

  • 三つ葉 1袋
  • ウド 5~10cm
  • 白炒りゴマ 大さじ1
  • しょうゆ 大さじ1
  • 酢 大さじ1
  • 甜葉糖 小さじ1
  • 水 大2~3

~作り方~

(1)ウドは、皮をむき、短冊に切って、薄い酢水に漬けます。
(2)三つ葉は、食べやすい大きさに切って、水気を切ります。
(3)ドレッシングの材料をよくかき混ぜ、①と②を合わせたものにかけて、すったゴマをかけてでき上がりです。


<運動>

~自律神経を整えるための筋肉の作り方~

運動不足や、不規則な生活が自律神経を乱す元です!
乱さないための改善法をお伝えします。

  • 毎日、30分散歩する
  • 昼の時間帯に、ジョギングや水泳・ヨガなどを取り入れる

これらは、昼間にしっかりと交感神経を働かせるということで、夜に働く副交感神経にバトンタッチができる状態を作るのです。

特に、下半身の筋肉に留意して、運動しましょう。

日光に当たることで、更に効果が上がります!


<寝具環境>

~自律神経を調整する寝具~

寝具には、様々な働きがありますが
その中には、睡眠のリズム(レム睡眠とノンレム睡眠)を安定させて、自律神経のバランスをとる働きのものあります。

ひとつは、
吸水性があり、余分な体温を放熱させるという生理的な活動を妨げない素材のものです。

今の季節ですと、
真綿のかけ布団や、シルクの素材のものがオススメです。

もうひとつは
現代人の乱れがちな睡眠サイクルを電気を使って整える寝具です。
カラダを温めて、体温の変化を安定させて、細胞の活性化を促すことで、ホルモンの働きを助け自律神経が誤作動しないようにサポートします。

現代人に生きる私たちが生物に戻るための時間を与えてくれます。


今月は『自律神経』についてお伝えさせて頂きました。

今夜もぐっすり眠れますように。

最後まで読んで頂きまして
ありがとうございます。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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