文化講座
Seeing the Room (部屋を見る)
ザグレブ郊外にあるヨーロッパで1番立派な市民の墓所の風景 写真提供者「中日文化センター受講者 長谷郁代氏」 |
今回はホテルにチェックインした後、ベルボーイが客を部屋に案内して説明をする場面を見てみましょう。まず会話例を見てください。
(B: bellboyG: guest)
B: | 「Your room, ma'am.」(お客様の部屋です。) |
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G: | 「Thank you. It's very nice.」(どうも。とても素敵ね。) |
B: | 「The closet... bathroom.」(クロゼット、こちらがバスルームです。) |
G: | 「How do I turn on the shower?」(シャワーはどうやって出すの?) |
B: | 「Okay, I'll show you.」(はい、お見せします。) |
G: | 「Thank you.(pause)Where's the switch for the air conditioner? It's a little too hot.」(ありがとう。(しばらくして)エアコンのスウィッチはどこにあるの?ちょっと暑いわ。) |
B: | 「Ah, it's right here, ma'am. And this is how you adjust the temperature.」(こちらです。これが温度調節のやりかたです。) |
G: | 「I see.(pause)Oh, no! Something is wrong with the TV. There's no picture.」(なるほど。(しばらくして)あらいやだ。テレビがおかしいわ。画面がでないわ。) |
B: | 「Really? You're right. I'll send someone up right away.」(そうですか?そのとおりですね。すぐにだれかをよこします。) |
G: | 「Thank you. I'd appreciate that. You see, I'm interested in Australian soap operas.」(ありがとう。ありがたいわ。わたしね、オーストラリアのテレビドラマを見てみたいのよ。) |
B: | 「Uh-huh...Anything else, ma'am?」(はい、他には御用はございますか?) |
G: | 「No. Thank you very much. This is for you. (gives a tip)」(いいえ、結構よ。はい、これとっておいて。(チップを渡す)) |
B: | 「Thank you, ma'am.」(ありがとうございます。) |
部屋に入ってベルボーイがバスルームの使い方を説明すると客はシャワーの湯の出し方を尋ねています。その時はturn onという表現を使っています。スイッチを入れたり、水を出す時に使います。反対はturn off。多くしたり、少なくしたりする時はそれぞれ、turn upとかturn downと言えばいいのです。またturnは他の前置詞や副詞と一緒に組み合わせることによっていくつものidiom(慣用句)が生まれます。いくつか例を見るとturn around(ふりむく)、turn down(拒絶する)、turn out(生産する)、turn over(ひっくり返す)などなど百以上の慣用表現があります。主な慣用句を憶えておくと役に立ちますよ。
次にエアコンの温度調節するのはadjustです。これはad-(に)+just(ちょうど)から成る動詞です。名詞は語尾に-mentを加えてadjustmentとします。使う時はmake adjustmentsなどと言えます。ついでに憶えておきましょう。
故障していたり、うまく機能しない時はwrongを使って、会話例のようにSomething is wrong with _______.と言ったりどこか悪いの?と相手に訊ねる時はWhat's wrong with you?などと応用できます。
人を遣わすとか送る時はsendを使ってCan you send someone up to my room?(誰か部屋によこしてくれますか?)などと応用できますね。
お礼をいう時、ただThank you.でも良いのですがちょっとあらたまっていう時はappreciateと言ってみましょう。会話例ではI'd (I would) appreciate that.と言っていますが、そうしてくださると有難いのですが、と丁寧に聞こえます。appreciateはap(~に)+preci(価値)+ate(動詞をつくる接尾辞)と考えて「価値を与える」というのが元の意味です。
soap operaはテレビドラマですが石鹸会社がよくスポンサーになったのでそう呼ばれるようになりました。
では今日の会話を何回も口に出して慣れてください。ことわざにPractice makes perfect.(習うより慣れろ。)というのがあります。では次回までSee you!