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インターネット公開文化講座

文化講座

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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

2010年春夏流行色

 重いコートを脱いで軽やかなスプリングコートを身にまとう季節がやってきました。季節が変わると女性はお買い物をしたくなるものです。お洋服を買う時、気になるのが今年の流行色ですね。流行色=ファッションというイメージが強いかもしれませんが、私たちの身近にある雑貨、パッケージ、インテリア、ネイルやメイク、車に至るまで流行色は意識されています。 色は生活の全てに関わっているのですから流行色をチェックしておくことは売り手はもちろん買い手にとっても重要なことです。

 流行色はいったい誰が決めているのでしょうか?フランスのパリにインターカラーという世界で唯一の国際的に流行色情報を発表する機関があり、そこで意図的に作られているのです。このインターカラーは、春夏、秋冬の年2回、実シーズンの2年前に検討会議が開催され、日本からは日本ファッション協会 流行色情報センター(JAFCA)が代表団体として参加しています。JAFCAでは実シーズンの2年前に各分野の動向に精通したカラースペシャリストが集り、インターカラーの傾向を参考にしながら、日本の市場動向を的確に捉えたトレンドカラー情報を選定しています。  ※第31回「流行色のしくみ」をご参照ください。発表されるのは「レディスウェアカラー」「メンズウェアカラー」「プロダクツ・インテリアカラー」「ファッショングッズカラー」「メイクカラー」「自動車カラー」です。「レディスウェアカラー」が中心になり、その他の分野の色が決まっていきますので女性の力は大きいですね。最も重要である今季の「レディスウェアカラー」をご紹介しましょう。


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《2010年春夏JAFCAレディスウェアカラー》


《カラーのポイント》
(1) トップトレンドは白く晒された色。ホワイト、オフホワイトからライトグレー、ライトベージュにかけての明るいニュートラルカラー
(2) サブトレンドは透明感のある、きれいなパステルカラー
(3) アクセントカラーはブルー系(ネイビー=紺を含む)とレッド系の色相を重視
(4) ナチュラルイメージのアースカラーは継続重視

注目色は「ベージュ」「赤」「青」のようですね。自分に似合う色を押さえた上でトレンドカラーを上手に取り入れて、鮮度の高いおしゃれを楽しんでみてください。
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