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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

色で欠点をカバーする方法

 色で体型をカバーしたり、小顔に見せる方法があります。体格のよい人がや せて見えるからと黒ばかり身につけたりしますが、かえって逆効果になる場合があります。黒をすっきりとおしゃれに着こなせるのはパーソナルカラーではウイ ンターの人だけです。黒は最も重量感があり、威圧感のある色ですので目鼻立ちがはっきりして色みがしっかりしたウインターの人にはマッチしますが、他の シーズンの人は黒ばかりが目立ち、反対に大きく見えてしまいます。※1、2回目の「パーソナルカラー」参照

 黒以外にも赤、橙、黄など彩度の高い暖色系の色は膨張色ですので気をつけ ましょう。スタイルよく見せたいのでしたらグラデーション配色がお薦めです。トップスをパーソナルカラーの中から明るい色を選び、足元にいくにつれて暗い 色にしていきます。ベルトに明るさの違う色を持ってくるとセパレーション効果で上下に分離されるので気をつけてください。

グラデーション配色
色を段階的にリズミカルに変化させた多色配色

 メイクはカラーテクニックの見せどころです。体調が悪いと顔色が冴えなく て、似合う色も似合わなく、お洒落もしたくなくなります。ファンデーションだけで肌色を修正しようとすると無理があります。赤みが気になる場合、オークル 系のファンデーションを使い、反対に黄みが気になる場合、ピンク系のファンデーションを使いがちですが、反対に顔色がくすんでしまいます。肌を美しく見せ るためにはコントロールカラーがお薦めです。赤い頬が気になる場合、赤の補色の緑を使うと赤みが押さえられます。ブルーは黄みを押さえてくれます。紫を使 うと肌に透明感が出ます。アイシャドー、リップ、チークにもパーソナルカラーを活用しましょう。ヘアカラーは、イエローアンダートーンの人はイエローやオ レンジを入れてブラウン系に、ブルーアンダートーンの人はレッドやパープルを入れてボルドー系にすると肌色が美しく見えます。しみ、そばかす、くすみをカ バーし、小顔に見せることも色のマジックを使えば簡単です。ファッションやメイクに色を効果的に活用すれば日々の生活がより楽しくなります。

補色

色相環
色相環で、対向位置にある色。ある色をしばらく見つめた後、白い紙に目を移すと残像として現れる色(心理補色)
混色すると色みが消える色(物理補色)


赤に対する補色は青緑
黄に対する補色は青紫

アクセントカラー
配色が平凡だったり、単調でつまらない場合に少量加える色。全体的を引き締め、メリハリを与える強調色。アクセントカラーは、基本の色に対して色相やトーンが対照的なものを使用すると効果的。
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