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インターネット公開文化講座

文化講座

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カラーコーディネーターに聞く色の活用術

栄中日文化センター講師
竹内 ゆい子

健康と色彩

色には不思議な力があります。普段身につける洋服や下着、小物、またインテリアの色によって体調に変化が起こります。
 赤には男女問わず性腺の分泌を促進させる力があります。昔から赤いふんどしや腹巻は生殖器の発達をよくする力があるといわれてきました。

 緑は頭痛をやわらげたり、胸やけを抑えたりする力があります。また、草原や深緑をイメージさせるので、目に休息を与えてくれる色でもあります。植物が太陽を十分に浴び、水分や栄養を蓄え、生き生きと育っている状態の色は緑です。それだけに、鮮やかすぎると敏感な人には下痢をおこさせるほどなので注意が必要です。便秘にはオレンジや黄色、下痢には青が効きます。


 また、青は色彩学的にいうと寒色であり沈静色ですから熱を下げるてくれる色です。高血圧、水ぶくれ、風疹、インフルエンザ、不眠症にも効果的です。実際にこれらの病気の薬の色には青が使われています。

オレンジ色は成長ホルモンをうながすので子供の洋服や子供部屋に使っていただきたい色です。オレンジ色は健康で活動的なイメージの色です。オレンジを着るとテキパキ働くから不思議です。食事の時はオレンジ色のエプロンが一番です。家庭的で丈夫な奥さんを演出できるからです。また、食欲のわく色なのでレストランではよく使われています。オレンジ色や黄色は、暖色で興奮色ですから低血圧、うつ病にも効きます。
(注:色で病気が治るのではなく、心理療法として色彩が医療に用いられています)

 健康によいといわれる下着の色は白です。白は最も多く光を透し、反射するからです。風邪をひいたら温かくして、白い綿の下着を着て、よく寝て汗をかき、下着を何回か取り替えるのが一番です。


 女性におすすめの下着の色はピンクです。ピンクは女性ホルモンを活発にしますので老化防止になります。冷え性には赤が効果的です。寒い日に赤い靴下を履くと足の裏がポカポカした感じになります。色に影響されるのは身につけている本人だけではありません。周りの人たちも大きな影響を受けます。男性は、赤、ピンク、赤紫の色を見ると官能的に感じるようです。彼の気持ちをひこうと思ったらデートには是非、赤系の服を着てみてください。

 一方、女性が最も官能的に感じる色は、ラベンダーやライラックといった薄紫です。薄紫のドレスを着た時、女性は自らの官能を満足させて、より一層女性らしく振舞います。そして周りからは優しい女性と判断されます。

 最もリラックスできる色はベージュです。肌の色に近く刺激がないので筋肉の緊張度が低くなります。インテリアには効果的ですが、ベージュばかり身につけていると肌がたるみますので注意してください。特に下着の色としてはおすすめできません。


 毎日、何気なく使っている色は私たちの体に様々な影響を及ぼしています。色を効果的に使って、心身共に健康で快適な生活をおくりましょう。
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