「イタリア世界遺産の旅」と「生きたイタリア語のフレーズ」

スケッチ 青山 博
イタリア北部の町モデナは人口17万人、古代ローマ時代からエミリア街道の要衝として栄えてきました。紀元前2世紀に作られたエミリア街道は、アドリア海と地中海を結ぶ幹線道路で、モデナはその中心に位置していました。モデナは1288年にはフェッラーラのエステ家の支配下に入る。1452年同家のボルソ(Borso d'Este)がモデナ公の称号を獲得し、さらに1598年にはエステ家の都がフェッラーラからモデナに移され、その後、約2世紀半の間、エステ家の華やかな宮廷文化が花開くことになりました。
モデナ公国の華やかな時代を懐かしむお祭り"エステンセの今宵(Serate Estensi)"が毎年6月末から7月にかけて行われています。
モデナの大聖堂は、4世紀の司教で、モデナの守護聖人である聖ジェミニアーノを称えて、建築家ランフランコと彫刻家ヴィリゲルモによって12世紀に建てられたロマネスク・ゴジック様式の傑作といえるでしょう。
大聖堂の後ろに鋭く聳えるモデナのシンボル「市民の塔」(Torre Civica)は、 高さ88mの白大理石の鐘楼で、風向計にギルランダ(花冠)があることから、ギルランディーナという愛称で呼ばれています。フランスの作家スタンダールは、モデナをボローニャ近くから跳めて「果てしなく続く地平線、西に聳えるモデナの塔だけがそれを遮る」と語っているように、この塔の高さはひときわ目立っていたようです。
大聖堂に入る前に、ファサードや四つの扉の周りに描かれたレリーフを見落とさないように大聖堂を一周して下さい。それぞれの扉口が豊かなレリーフの彫刻で飾られています。中央正面ファサードにひときわ大きなバラ窓(13世紀)が堂々としておりこの大聖堂の格式を自負しているようです。
長方形のバジリカ型の聖堂には3つ礼拝堂があり、内陣から後陣にかけて2階建ての構造になっており、地下にクリプタ(地下墓室)があり、聖ジェミニアーノの聖遺物が祀られています。
三廊式の堂内は、すべて赤褐色の煉瓦で作られており、堂内全体が赤みを帯びているようです。この大聖堂は、ロマネスク様式のカ強い建築と彫刻が融合した傑作といえるでしょう。
バルサミコ酢は千年以上前から作られており、モデナの特産品として世界で知られています。
また発泡性ワインのランブルスコの産地でも有名です。そして郊外にはフェッラーリの聖地マラネルロ(Maranello)があり、フェッラーリ、マセラッティやランボルギー二などの高級車の産地としても有名です。フェッラーリ博物館もあり、フェッラーリファンなら一度は訪れたいところです。
その他の見どころ
エステ家図書館(Biblioteca Estense):
イタリアで重要な図書館のひとつで、エステ家のもとで集められた60万冊におよぶ蔵書があります。装飾写本などの常設展示があり、その中でもタッデオ・クリヴェッリ(Taddeo Crivelli)などが猫いた15世紀の紬密画"エステ家のボルソの聖書"(Bibbia di Borso d'Este)は素晴らしく是非見ていただきたい。
エステ家美術館(Galleria Estense):
ヨーロッパ有数の美術館のひとつで、ルネッサンス前期から18世紀のエステ家が誇る絵画・彫刻などのコレクションが中心。コズメ・ドゥーラの「聖アントニウス」やコレッジョの「聖母子」、ベラスケスの「エステ家のフランチェスコ」、エル・グレコの有名な「三幅対祭壇画」があります。その他にティントレットやヴェロネーゼなどの作品もあります。そしてエステ家が集めたメダルのコレクションも見ることが出来ます。
モデナ市民劇場(Teatro Comunale di Modena):
国民的英雄であるテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)の生前の栄誉を称えて、昨年一周忌を記念して彼の名前が市民劇場(Teatro Comunale Luciano Pavarotti)に冠されました。また20世紀を代表するソプラノ歌手ミレルラ・フレー二(Mirella Freni) もモデナで生まれ、19歳でデビューしたのもこの劇揚でした。
■Modenaの写真
http://www.globopix.net/fotografie/modena_1.html
モデナの観光情報
http://modena.yukihotaru.com/modena.html
■Modenaへのアクセス
ボローニャの北西に約30㎞。列車で約20分。
■モデナの伝統的なお祭り"エステンセの今宵"(Serate Estensi) の案内
http://www.comune.modena.it/seratestensi/story.htm
■フェッラーリ博物館の案内
http://www.galleria.ferrari.com/GalleriaFerrari/index.jsp
■エステンセ図書館(Biblioteca Estense)
http://www.zerodelta.net/musei/biblioteca-estense-universitaria_modena.php
■エステンセ美術館(Galleria Estense)
http://www.zerodelta.net/musei/galleria-estense_modena.php
■モデナ市立劇場(Teartro comunale Luciano Pavarotti)
http://www.teatrocomunalemodena.it/teatro/teatro.asp
■バロック音楽の作曲家A. Vivaldiの『四季』(Le quattro stagioni) は、四季の風景を美しい旋律にのせて四季を楽しませてくれます。またピッツァにもQuattro Stagioniという名前のピッツァがあります。四季の4種類の具がのっており、四季を目で楽しみ舌で味わいます。イタリアにも春(primavera) ・夏(estate)・秋(autunno)・冬(inverno) という四季があります。日本のようにイタリアも南北に長く、地域による気温や湿度などの違いはかなりあります。最近は温暖化現象の影響で春と秋が短くなってきているようです。
日常会話でも、天気や気候についての会話がよく話されています。今回は天気や気候についてのフレーズを勉強します。
■動詞fa(→fare) を使った非人称的表現を覚えましょう。
「狂うような(terribile)」、「信じられない(incredibile)」や「死ぬほど(da morire)」を付けて暑いことを強調することが出来ます。
■「雨が降る(piovere)」や「雪が降る(nevicare)」などの非人情動詞の使い方を覚えましょう。
■天気を表すときに「C'è ...」を使った表現がたくさんあります。天気を表すいろいろなフレーズをまとめてみました。
| マテーラの洞窟住居地区(I Sassi di Matera)1993年登録 | 「イタリア世界遺産の旅」と「生きたイタリア語のフレーズ」 一覧へ戻る |
サン・ジミニャーノ歴史地区(Centro storico di San Gimignano) 1990年登録 |