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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

★「夏野菜」と「トロピカルフルーツ」

前期に引き続きまた新たなスタートとなりました。
今期は旬に出回る「野菜」「果物」についてお話させていただきます。

★ 「夏野菜」と「トロピカルフルーツ」

暑中お見舞い申し上げます。名古屋の夏はことのほか暑いですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
家の中でエアコンつけてじっとしているのが最高の幸せかな・・・・・
いえいえ地球温暖化がささやかれている昨今そういうわけにもいけません。
涼しく暮らすいいアイデアがありましたら教えてください。

そうそう1ヶ月ほど前梅雨が明けそうで明けないころですが、セミの脱皮した瞬間を見ることが出来ました。
羽の色は黄緑色で、およそ茶褐色の色とはほど遠い美しい姿でした。
デジカメを取りに行っているうちにいなくなってしまい、写すことが出来ずとても残念でした。仕方なく抜け殻を撮ることにしました。
長い間土の中にいて、社会に出たと思ったらたった1ヶ月ほどの命、せいぜい一生懸命鳴くことしかできないセミの一生ははかないものですね・・・・・。と思っていたら、土の中で暮らすのは何と3~17年と、昆虫の中でも寿命は長いほうだとか。長い地中生活を経て、地上にでてきたのですからどうぞ夏を思い切り生きて下さい。

では本題と参りましょう。

『夏野菜』

私たち人間は、夏になると暑さのため、新陳代謝が遅れたり、体のリムが狂ったりしがちです。
その結果、「だるい、疲れやすい、食欲がない」といった3バテ状態に陥ってしまいます。それに加え、夏はついつい冷たいものを飲み過ぎてしまいます。
しかし水分の取りすぎはむくみを招くほか、冷えが慢性化してしまいます。
その結果腸内環境が異常をきたし、体の抵抗力が低下する原因となります。
又暑いと体のストレスがたまります。ストレスがたまるとビタミンCが消費され、不足がちになります。
それから夏は汗をたくさんかきますので、汗をかくと体内ビタミンB1が減ります。
人間は糖質や脂肪を燃やしてエネルギーを作りますが、この燃焼に必要なのがビタミンB郡です。ところが暑いと食欲が落ちて、そうめんや果物などの糖質ばかり取りがちになってしまいませんか?するとビタミンB郡が不足し体はエネルギーを作りづらくなります。
暑さに抵抗するためエネルギーがいつもより多く必要なのにも関わらず、逆にまかなえないため、とうとうバテてしまうというわけです。そこで毎日の食事にとりいれたいのが夏野菜です。
お日様を一杯浴びて育ち、鮮やかな色と瑞々しい香りを私たちに与えてくれる、そして体の中から元気にしてくれるのが夏野菜。
夏野菜には、ミネラル、ビタミン類、食物繊維などが豊富に含まれています。またむくみに効果のある、カリウムも多くふくまれていますし、新陳代謝を促したり、体液のバランスを整え、汗や尿の出をよくして体調を整えてくれる働き者です。
夏野菜の代表選手といえば
トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、枝豆、オクラ、シソ、トウモロコシ、 ニガウリ、モロへイヤーなどがあります。
是非毎日の食事に積極的に取り入れ、夏を乗り切りましょうね!


『トロピカルフルーツ』

トロピカルフルーツ=まさに夏のイメージですね。
熱帯地方原産の果物の総称ですが、種類がたくさんあるのに驚かされます。
意外なところでは、なんと柿もトロピカルフルーツの一種だそうです。
トロピカルフルーツの特徴は夏野菜同様豊富なビタミンとミネラルが含まれていること。
その割にカロリー控えめなところが素晴らしい!ですね。

先日トロピカルフルーツ講座に参加しました。
まず、講師の先生よりトロピカルフルーツヒストリーのお話を聞き、次いで食べ比べをいたしました。
そのときの模様をお伝えすることにいたしましょう。


「食べ比べ」
パパイヤ
  カポホソロ種
    果肉は黄色
皮に近い部分に苦味を感じましたので、皮は厚めにむいた方がいいかもしれません。
よく縦半分に切り、種を取り除いたところにアイスクリームを入れて食べたりしますが、この方法なら苦味を感じにくいという効果もあるでしょう。
  サンライズソロ種
    果肉はややオレンジ色
少々過熟ぎみのようでしたが甘さ柔らかさともよかったです。
  フルーツパパイヤ
    オレンジ色がとても濃く、見た目には3種類の中で「一番美味しそう!」という印象。
しかし、実際たべてみたところ、果肉は硬く、(特に上の部分が)酸味がかなりありました。一番美味しいのではと思っていましたが、まんまと騙されました。
見た目と中身とは大違い、人間といっしょ?
この三種を各テーブルごとで食べ比べしたところとても面白い結果がでました。
    Aグループ・・・・・カポホソロ種がお気に入り
Bグループ・・・・・フルーツパパイヤ
Cグループ・・・・・サンライズソロ種
ということはそれぞれのグループのお気に入りが敵熟だったんでしょう。
各グループで熟度の違いがあったようです。
これも同じフルーツでも個体差が楽しめるグループワークならではの醍醐味です。ちなみに私はCグループでした。
ぺピーノ
ナス科の植物、まさに白ナスのようでした。
香りはウリ科の匂いです。
口に入れたところ酸味ため、舌がぴりぴり、皮に近い部分はゴムかチューインガムを噛んでいるような噛みきれない状態でした。
パッションフルーツ
香りが強く、酸味が強いものの、カキ氷を食べた後のような爽やかさがあり、後味がさっぱりとしていました。
下がへこんでシワシワになったら食べ頃だそうです。
パイナップル
  スムース・カイエン・・・・・
    過熟の状態で甘みがあり、爽やかな酸味が私には心地よかったです。
  スナップパイン・・・・・・・
    甘みがあるもののスジっぽく、食べにくく感じました。
  ゴールデンエクストラスイートパイン・・
    甘み、酸味共に強く、糖度計で計ったところ上の部分と下の部分に大差がありました。
  ピーチパイン・ハワイ種・・・・・
    食べ始めた途端、酸味に耐え切れず私の舌はついに出血。断念しました。

感想は書けません。
マンゴ
  ペリカンマンゴー・・・・・・・
    猛烈に酸っぱいので、サラダに入れ、酸味を控えたドレッシングで頂くか、炒め物にでも・・・
  メキシカンマンゴー・・・・・・
    今回はペリカンマンゴーともども未熟なもののようでした。
私の舌はこの種の酸味に耐えられないようです。
  アップルマンゴ・・・・・・・・
    一般的に甘味の強い品種とされているのでお口直しにと思い口に入れたものの、もう味を感じるどころではありませんでした。

【一言】
よくスーパーにはカット野菜やカットフルーツがでています。 カットフルーツを買う場合、切り口が角張っているものを選びましょう。それが時間の経過が少ない証拠だとか・・・

いろいろ食べ比べした結果 トロピカルフルーツの食べ頃を見分けるのは非常に難しいことを改めて感じました。

「未熟」 「食べ頃」 「過熟」を知ることが大切です。


暑い夏冷たくした夏野菜(冬瓜)のデザートはいかがでしょうか

冬瓜のコンポート

材料
  冬瓜・・・・・・・・・ 6切れ(800g)
  水・・・・・・・・・・・ 4C
  砂糖・・・・・・・・・ 150g
  赤ワイン・・・・・・ 1/3C
  レモン汁・・・・・・ 1/2個分
  煮汁・・・・・・・・ 2C
  レモン汁・・・・・・ 1/2個分
  レモン汁・・・・・・ 1/2個分
作り方
  1、 冬瓜は3、4cmの厚さに切り面取りします。
  2、 1を器に入れラップをして電子レンジで1分加熱します。
  3、 ゼラチンに水をかけてもどしておきます。
  4、 鍋に水、砂糖を入れ砂糖が溶けたら2の冬瓜を入れて、落し蓋をして10分~15分ほど煮ます。
  5、 柔らかくなったら火をとめて、赤ワイン、レモン汁を入れてさまします。
  6、 煮た汁2Cに3のゼラチンを入れて固めます。残りの煮汁に冬瓜を浸して冷やしておきます。
  7、 器に冬瓜の冷やしたものをのせ、その上に柔らかいゼリーをのせ、ミントを飾ります。


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