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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

★ 健康のために野菜や果物を1日どれだけ食べたらいいの?

ベジフルセブン(野菜350g 果物200g)

明かりをつけましょぼんぼりに
  お花をあげましょ桃の花
五人ばやしの笛太鼓
  今日は楽しいひな祭り

弥生三月桃の節句、いよいよ春を待ち焦がれる季節になりました。
これは失礼、このインターネット講座が発信される時にはお雛様はもう片付けられていますね。
3月3日が終わったらすぐに片付けないとお嫁にいけないとか・・・・!?ほんと!
折角飾ったもの、もう少し三月の風にあててあげたいと思いませんか?

先日ある食に関連したイベントのお手伝いをし、ものの大切さ、無駄を痛切に感じました。
それは試食販売のお手伝いだったのですが、試食した後の器は集めると山のようになります。それらを捨てる場所は小さいにもかかわらず、なぜかポリ袋ばかり大きいのです。「これをこまめに替えればお客様から見ても綺麗だから」ということでしたが、なぜこんな大きな袋が必要なのか、もっと小さい袋を用意すべきでなないでしょうか。
個人ではもったいないから小さい袋で済ますところ、会社組織ではいつの間にかそれが当たり前、自分の懐が傷むわけでもなく、それがまかり通る・・・。
昨今原油が上りポリ袋も高くなり今から買いだめしているというニュースを聞くにつけ腹立たしさを感じた次第です。腹の虫の収まらない私でした、失礼しました。

気を取り直して本題と参りましょう。
皆さんは野菜や果物を一日にどれくらい召し上がっていらっしゃいますか?
「私はよく食べているよ。」「私はそこそこ食べてますよ。」「いやいや私はどうも余り食べていないようです。」
色々なお答えが返ってきそうです。
野菜は一日350g 果物は200g食べましょう!
厚生労働省は、疾病の一次予防に重点を置いた健康づくり運動である「健康日本21」の中で野菜の摂取目標量を、一日に「野菜350g」と決めました。また、果物のある食生活推進全国協議会は毎日の果物の摂取目標量を一日「果物200g」と決めました。
でも重さで言われても、いまいち漠然とした印象です。結局これだけの量はどうやって取ったらいいのでしょうか?
そこで「ベジフルセブン」のお話をさせていただきます。
これは青果物健康推進委員会が健康を維持するために必要な「野菜と果物の摂取基準」をわかりやすく提示している運動です。
先ほどもお伝えしたように野菜350g(食べる部分)、果物200g(皮などを含む全体の重さ。可食部重で150gに相当。)といわれても、実際生活に取り入れるには、ちょっとわかりづらくて難しいですよね。そこで、この野菜と果物の摂取目標値を、さらに毎日実践しやすくしたのが食べる量をスコアで数える『ベジフルセブン』です。
野菜5スコア+果物2スコア=7スコア

野菜1スコア=70g(食べる部分)    果物1スコア=100g(全体)


青果物健康推進委員会ホームページより

お分かりいただけましたでしょうか?
これを1食ではなく3食に分けて取っていただければいいのです。
皆さんも是非今日から実践してみてくださいね。

さてそろそろ新キャベツも出回る季節
今回はキャベツに登場願いましょう。

★キャベツ★ 食卓に欠かせない野菜・優れた健康野菜
先祖となった植物は、ブロッコリーやカリフラワー、ケール、芽キャベツなどと同一のものです。
【分類】 アブラナ科 アブラナ属
【原産地】 ヨーロッパの地中海 大西洋沿岸
【おいしい時期】
季節によって違う産地と種類 季節にあった品種によって1年中食べられます。
春キャベツ 秋まき型 秋から冬に種子をまき初春~初夏に収穫
  千葉 神奈川 茨城  4月~6月
高原キャベ 春まき型 春から初夏に種子をまき夏~秋に収穫
  長野(野辺山) 群馬(妻籠)北海道7月~10月
冬キャベツ
(寒玉)
夏まき型 夏に種子をまき冬に収穫
  愛知、神奈川、千葉 11月~3月
【栄養性 機能性】
  • 胃腸障害の予防に効果があるビタミンUとKを含み、昔から胃腸薬としても注目されてきました。Kには骨粗しょう症の予防に効果があるといわれています。
  • 芯に近い部分にはビタミンCが多く含まれ、風邪の予防、疲労回復、肌荒れの解消に効果があるといわれています。
    外側の緑色の濃い葉には少量ですがカロテンが含まれています。
  • 食物繊維も豊富で便通をよくする効果があるといわれています。
  • 「デザイナーズフーズ」において免疫力を高める食品としてニンニクにつぐ高い評価を得ている野菜です。

「デザイナーズフーズ」とは・・・ガン予防のため「日常の食事を設計する」という考えのもとにアメリカ国立ガン研究所が発表した「食物性食品リスト」です。

【種類】 冬(寒玉)キャベツ、春(春玉)キャベツ、グリーンボール、紫キャベツ、ケール、コールラビー、芽キャベツ、サボイキャベツなど
寒地向き、暖地向きなど、日本の風土に適した多くの品種が国内で育成され、全国的に栽培されています。
【見分け方】
  • 同じ品種なら持ったときに重いものほど巻きがしっかりとかたく良品です。ただし春、夏秋キャベツはみためより重くないものがありますが同様に重い方を撰びましょう。
  • 葉の色が鮮やかでツヤとハリのあるものが新鮮です。
  • 芯がみずみずしい白で変色やひび割れていないかもチェックしましょう。
  • カットものは伸びすぎてトウがたつと苦味が出ますが、その直前の栄養分をたっぷりためこんだ時がもっとも美味しいので、芯の高めのものを狙いましょう。 
【保存方法】 水分を保つことが大切です。丸ごと保存する場合は芯をくり抜き、そこに水を含ませペーパーをつめておくと鮮度を保つことができます。
ラップで包むとキャベツが呼吸できなくなるので、ビニール袋で保存しましょう。
【一言】

お菓子のシュークリームのシューはフランス語の「CHOU」キャベツからきたものです。
最近よく見かけるプチベールは芽キャベツと青汁の原料などに使われるケールの一種を交配したものです。


桃の節句は終わってしまいましたが、
簡単でいつでもできるちらし寿司をご紹介いたしましょう。

親子ずし

材料    4人分


水+酒大匙2
昆布
鮭(ほぐしたもの)
たくあん
甘酢漬け生姜
大葉
切りごま
焼き海苔
いくら(醤油漬け)
絹さや
3カップ
3、3カップ
10cm四方
100g
100g
70g
20枚
大匙3
1枚
100g
6枚
      〈合わせ酢〉

砂糖


〈錦糸たまご〉

砂糖

サラダオイル

1/2カップ
50g
小匙1/2弱


2個
小匙1
少々

作り方

  1. 米は洗ってざるにあげておきます。
  2. 合わせ酢を作っておきます。
  3. 炊飯器に1の米、水+酒、昆布を入れて炊きます。
  4. たくあん、甘酢漬け生姜、大葉は線切りに切っておきます。
  5. 錦糸玉子を作っておきます。
  6. 絹さやは茹でて冷水にとり、斜めに切っておきます。
  7. ご飯が炊けたら、すし桶に移し合わせ酢を入れ切るように混ぜ、手早く冷まします。
  8. 7に4と切りごまを入れ混ぜます。
  9. 器にもったら、焼き海苔を線に切ったもの、錦糸たまご、いくらをのせ最後に
    絹さやを笹に飾り出来上がりです。

★鮭は塩鮭(甘口)なら1切れ(150g位)を焼きほぐしておきます
又は瓶詰めのフレークか紅鮭の焼き鮭(瓶詰め)を使います。

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