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インターネット公開文化講座

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野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「初秋」「芋茎」

 暑い夏ともサヨウナラ、なんとなく秋の気配を感じる今日この頃です。
今年の夏は暑くなるといわれていましたが、いざ夏になるや、猛暑日があまりなかったように思いますが・・・・お盆の頃は雨がしとしと肌寒さを感じるような天気もありましたね。雨も多く、また日照不足もあり農作物に多大な影響を及ぼします。ひいては私たちの生活にも響き、野菜の値上がりは間違いないでしょうね。困ったことです・・・・・。

この夏の終わりに友達の家のお庭で珍しいものにお目にかかりました。
クワガタの3ペアーです。もちろん名古屋市内です。
改めて写真を撮りに行きましたが、あいにく雄のクワガタはお出かけ中で、雌が3匹残されさみしくしていました。
彼らは戻ってくるのでしょうか。

わかりますか?左に2匹、右に1匹いますよ・・・・
木の樹液を吸うのか、いたるところに木を削った跡が見られます。


カマキリもいました。

 9月といえば菊が美しい重陽の節句とお月見ですね。中秋の名月は10月4日ですので来月に・・・・・

重陽(ちょうよう)は、5節句の一つで、9月9日のこと。旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句ともよばれる。邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていた。
重陽 - Wikipediaより
5節句とは
人日(じんじつ)正月7日
上巳(じょうし)3月3日
端午(たんご)5月5日
七夕(しちせき)7月7日
重陽(ちょうよう)9月9日

 久しぶりに近くのレストラン「リヨン」さんに行ってきました。
季節の桃のスープが美味しく、メインのお肉はボリューム満点でした。

三重県から二つの贈り物

絞り豆、太閤餅それに冷やし中華
冷やし中華は今年初めて。食べたかったのでうれしい贈り物でした。
美味しかった。満足、満足。


もう一つは桑名名物ハマグリの佃煮です。今の季節がやわらかく美味しいそうです。

今回は季節外れかもしれませんが、皆さま芋茎(ずいき)って知っていますか。
赤だつのことです。
我が家のお盆に必ず必要なものです。これで酢の物を作ります。
これを取り上げたいと思います。

『芋茎(ずいき)』 ズイキとはサトイモやハスイモの葉柄
【分類】 サトイモ科サトイモ属
【原産地】 マレー半島
【美味しい時期】 6月~9月
【種類及び主な産地】 赤芋茎
八つ頭の赤ズイキは加賀野菜です。6月中旬から9月に出回ります。
新潟でも長岡市や上越市などで盛んに栽培され、それぞれ長岡野菜、上越野菜として親しまれています。

軟白芋茎

えぐみの少ない赤茎の唐芋系の芋茎をさらに柔らかくアクの少ない茎にするため、草丈の低いうちから新聞紙等で包んで光を遮り、軟化栽培した純白のずいきで、奈良の伝統野菜「大和野菜」です。

芸濃芋茎

三重県津市で栽培されている八つ頭の赤ズイキです。6月中旬頃から8月末頃まで収穫され出回っています。

紅芋茎
大阪市貝塚で作られている唐芋系の芋茎で、その葉茎が赤褐色であることから「紅芋茎」と呼ばれ、大阪府貝塚の特産です。

根芋(ねいも)も芋茎の一種で千葉県柏市の特産として知られています。
根芋は親芋から出てきた芽を軟白栽培したもので、芋茎の新芽のようなものです。
【栄養/機能性】
  • 視神経に働きかけ、疲れ目を改善し、視力を向上させる効果があるといわれている色素成分のアントシアニンが含まれています。
  • 古くから、芋茎は「古血を洗う」といわれ民間療法として、出産後の女性に食べさせると体力の回復がはやまるといわれてきました。
  • 不溶性食物繊維を豊富に含みます。この不溶性食物繊維には胃や腸の中で水分を吸収して大きく膨らみ、それによって腸の働きを活発にさせる働きがあるとともに、身体に有害な物質を吸着する性質があり、一緒に便として排出する働きもあるといわれています。
【選び方】 柄の部分に張りがあり、しなびていないもので太くてしっかりしたものを選びましょう。
赤い色が鮮やかなものは茹でても綺麗な色に仕上がるでしょう。
【保存方法】
  • 乾燥しないように買ってきた時のまま袋に入れておくか新聞紙などに包んで風通しの良いところで保存しましょう。
  • 冷蔵庫に入れると低温生涯を起こし、傷みが早くなる場合があるので入れないように気をつけましょう。

  • 「長く保存する場合」

  • 茹でて酢につけて保存する方法と、干して干し芋茎やイモガラと呼ばれる状態にして保存する方法があります。
  • アク抜きして茹でた後、冷凍することも出来ます。この場合水気を軽く絞り、それぞれがくっつかないようバットなどに離して広げた状態で冷凍し、その後凍ったら保存袋などにいれて冷凍しましょう。
  • 使うときは必要な分だけ取り出して自然解凍しましょう。
    煮びたしや煮物などの場合は凍ったまま煮てもいいでしょう。
【用途/調理】 和え物 お浸し 煮物 炒め物 酢の物など

参考資料 
旬の食材百科
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/zuiki.htm
花図鑑 野菜  草土出版

今回もお盆で作った芋茎の酢の物をご紹介いたします。
以前は母が干して作っていたように思います。今は簡単電子レンジです。

「芋茎の酢の物」

材料  1束分

芋茎 1束
味付け酢 好みの量
切りごま 好みの量

作り方

  1. 芋茎を3cm位の長さに切ります。
  2. 芋茎の皮を親指と包丁の刃先で挟んで端から引っ張るときれいに剥けます。それをせん切にします。(あまり細くしない)
  3. 耐熱用のお皿に半分入れラップをかけ、レンジ600Wで3分ほどチンします。あと半分も同じようにします。
  4. ボールに芋茎を軽く絞り入れ、味付け酢を好みの量入れ、混ぜます。
    味付け酢のない場合は好みの甘酢を使います。
  5. 器に盛りつけて上から切りごまをかけ出来上がりです。

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