愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

野菜と果物の魅力について

ベジタブル&フルーツマイスター協会認定カルチャースクール講師
栄中日文化センター「野菜ソムリエに学ぶー野菜生活向上のススメ」担当
服部 佳世子

「新元号」「タラの芽」

4月1日「新しい元号は『令和』です」と菅官房長官から告げられました。
実際お聞きした時「え?」と思いました。何か言いにくく、いまだすぐに令和と出ない自分に戸惑っております。
しかし徐々に慣れていくのでしょうね。平成の時もそうであったように・・・・
出典は『万葉集』からで、日本の古典から採用されたのは初めてだそうです。

「大宰府」の長官であった大伴旅人が自宅で梅の花を楽しむ宴を開き、集まった役人らが詠んだものに記されているとのことです。
大伴旅人の自宅の跡地は現在では坂本八幡宮となっていることから、令和のゆかりとしてクローズアップされています。今では大変多くの参拝者がいらしているようです。

5月1日より令和になります。心引き締めて新しい時代についていきたいと思っております。

またまた私の胃袋を喜ばせていただける「梶川」さんに行ってまいりました。
いつものメンバー5人です。中学の同級生とその奥様です。
言いたいことを言い、美味しいお料理に舌鼓を打ち、春の宵を楽しみました。

次回は7月17日 楽しみ~

今回は山菜のタラの芽にスポットを当てたいと思います。

『タラの芽』 ほのかな苦みともっちりした食感で、春を伝える食材として人気があります。
山菜の王様とも言われています。
【分類】 ウコギ科のタラノキの新芽
【原産地】 日本
全国の山野に自生しています。
【種類】
男だら(オダラ/オンタラ)と女だら(メダラ)があります。
男だら・・・・・山に自生していて白っぽく、幹や枝の表面に鋭い棘が沢山あります。
女だら・・・・・棘が少なく、栽培に主に使われています。
栽培されているものは黄緑色のきれいな肌をしています。
山形をはじめ徳島や富山、島根など各地でハウスでの水耕栽培が行われています。
【美味しい時期】
天然物・・・・・4月~6月上旬まで、桜の咲くころがタラの芽がでるころと同じといわれています。
ハウス栽培・・・早いもので12月ごろから出荷されます。
出荷のピークは2月~3月になります。
【栄養/機能性】
  • カリウムを多く含んでいるので、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。よって血圧を正常に保つ働きがあるといわれています。
  • 健胃・強壮・強精作用があるといわれています。
  • マグネシウム・リン・鉄分などのミネラルを含み体の機能維持や調整をするといわれています。
  • カロテンも含み、心臓病や動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
【選び方】
  • 芽のつぼみ状のところが開いて3~5センチくらい芽が伸びたくらいのものを選びましょう(アクが少なく食べやすい)。
  • 伸びすぎると苦みやえぐみが強くなり、また小さすぎても風味が弱く食べるところが少なくなるので避けましょう。
天然物より栽培物の方が苦みやアクが穏やかですが、その分風味も弱くなっています。タラの芽本来の香りを楽しみたければ天然物を求めましょう。
【保存方法】
  • 新鮮なうちになるべく早く食べましょう(香りが大切な食材なので)。
  • 乾燥しないように新聞紙などで包み、穴をあけたポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日で食べきるようにしましょう。
冷凍保存の場合 薄めの塩を加えて沸騰させた湯の中で1分ほど硬めに茹で、氷水に落として、しばらくそのまま水にさらしてアクを抜いた後、よく水気を切って小分けにしてアルミやステンレスのバットに広げ一気に冷凍します。凍った物を小分けにしてラップなどで包み、保存袋にいれて冷凍保存しましょう。
【用途/調理】 天ぷらなど生のまま揚げる以外はアクを抜きましょう。
硬いハカマを外し、根元の硬い部分の皮を剥きましょう。
水に対して2%の塩(水1Lに対して塩20g)を加え沸騰させた中で2~3分茹でてすぐ冷水にとり、そのまましばらく水にさらしアク抜きします。
小さく柔らかいものはそれほどアクが強くないので、さっとくぐらせる程度で大丈夫です。
熱々をそのままポン酢などに浸して食べても美味しいそうです(やったことないので早速やってみます)。
天ぷら、お浸、炒め物など

参考文献
旬の食材百科

https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/taranome.htm

一番簡単な天ぷらを作ることに

「タラの芽の天ぷらと人参とヨモギのかき揚げ」

材料    2人分

タラの芽 1パック(6個)
人参 30g
ヨモギの葉 10枚
天ぷら粉 30g
60㏄
揚げ油

作り方

  1. タラの芽はハカマを取り、根元の硬い部分の皮を剥きます。
  2. 人参は拍子木切りに切っておきます。
  3. ヨモギの葉を適当に切っておきます。
  4. 天ぷら粉に水を加え混ぜておきます。
  5. タラの芽の水気をふき取り衣をつけ160度の油で揚げます。
  6. 人参とヨモギを衣の中に入れて混ぜ、杓子にのせて油の中に入れて160度の油で揚げます。
  7. 5、と6、をお皿に盛り塩又は天つゆにつけて召し上がってください。

たまたま、胡麻豆腐があったのでこんな一品を作りました。
器に胡麻豆腐を入れワサビの効いた葛餡をかけ上にタラの芽の天ぷらをのせてみました。


野菜と果物の魅力について
このページの一番上へ