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インターネット公開文化講座

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茶の湯文化は日本のグローカル文化

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

オタピー茶の湯は日常茶飯の生活文化−2−ニッカボッカズボン

オタピー茶の湯は、茶の湯が本来、日常茶飯の生活文化であることを大切にしています。
そして、オタピー茶の湯は、茶の湯文化に再び、日常茶飯な「ハイカルチャーとPOP−Kitsch−サブカルチャーの界を紛らかす」前衛性の原点を大切にしているのです。

私は、最近、茶の湯の場を含めて、ソフィーリッチ(Sophy rich)な外出にニッカボッカズボンを愛用しています。
子供の頃より私は家に帰ると着物を着る習慣がありますが、ニッカボッカにも同様の安らぎと心の余裕が満ちるのです。

我が国では、通常、ニッカボッカズボンは土木、建設現場等での作業服として用いられることが多いズボンです。
すそがゆったりして楽なのです。
茶の湯の所作、振る舞いにあっても、大変、着心地よく、ファッショナブルです。
ハイカルチャーとPOP−Kitsch−サブカルチャーの界を紛らかす精神に通ずる気分になります。

ニッカボッカはニッカーボッカーズ(Knickerbockers)、ニッカボッカー、ニッカズボン、ニッカーとも呼ばれる膝下までの長さがあり、すそがくくられています。
最近は、多様な素材やカラーのものがあり、すその広がりにもファッション性が楽しくて、面白い。

ニッカボッカの歴史は、オランダからアメリカへの移民が着用していたことから、現代にあってもKnickerbockerと言えばオランダ人の移民を意味しているのです。

ニッカボッカ姿は、今日でも野球でイチロー、松坂選手らが着用する日常として、乗馬、ゴルフなどのスポーツ着としても多く用いられています。

我が国でのニッカボッカの原点は、南蛮文化として、初期のポルトガル人達の南蛮人が着用していたことに始まると言ってよいと思うのです。
南蛮屏風で見る南蛮人の姿です。

時は、まさに、信長の時代、茶の湯の開発者、前衛性を担った利休達による茶の湯の発展、振興の時代ではありませんか。
作務衣とも共通性があり、機能性にも優れた今日性あるオタピー茶の湯のファッションとして最高だと自画自賛しています。

茶の湯文化は日本のグローカル文化
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