文化講座
『機内と入国』での会話
ステップ1 | 町の散歩 |
フィレンツェ | : サン・ロレンツォ教会 ( Basillica di S.Lorenzo ) |
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イタリアルネサンスの発祥の地フィレンツェはイタリア語で「花の都」の意味。ジョット・レオナルド・ダ・ヴィンチ・ミケランジェロ・ドナテッロなど数多くの芸術家を育てた町で、町全体が一つの美術館のようです。
15世紀以降、メディチ家の台頭によるフィレンツェの繁栄は、メディチ家から二人の教皇と二人の枢機卿さらに二人のフランス王妃を出していることからもよく分かります。メディチ家の礼拝堂(写真)には、ミケランジェロ制作の「曙」と「夕暮れ」・「昼」と「夜」の傑作があることでも有名です。
そのほかの見どころには、壮麗な霊廟が並ぶ「君主の礼拝堂」(Cappella dei Principi)と、ドナテッロ晩年の傑作の一つ、「説教壇」があります。修道士サヴォナローラはこの壇上から教会などの堕落を糾弾したことでも有名です。
また貴重かつ豊富な蔵書で知られているラウレンツィアーナ図書館(Biblioteca Medicea Laurenziana)があり、ミケランジェロの設計による「閲覧室」「ミケランジェロの階段」はマニエリズムの傑作の一つとされています。私の留学中に、写本の研究のために何度も足を運び、とくに人文主義者マルシリオ・フィチーノ(1433-1499)の写本に接したとき感激のあまり涙がこみ上げてきたことを思い出します。
バロック様式の重厚で華麗な教会内部に較べて、教会の正面ファサードは、粗い石の地肌がむき出しのままでなにか違和感を感じます。当時教皇10世は、メディチ家の威信をかけてミケランジェロにその完成を依頼するが、大理石の産地をめぐり教皇と対立し、現在も未完のままとなっています。ここにも歴史が刻み込まれているのですね!
最後に、教会の周辺には革製品などの露店や土産物屋がびっしりと並んでいて大変庶民的な活況にあふれたエリアです。またすぐ近くにいつも賑わっている2階建ての食品中央市場(Mercato centrale)があります。フィレンツェの人たちの台所ですので、時間があれば覗いてみるといいでしょう。
ステップ2 | あなたのイタキチ度は? |
イタリアについての常識問題にチャレンジして下さい! |
1. | イタリア国内にある二つの独立の名前は! |
2. | イタリア最大の港町は何処ですか! |
3. | イタリアの車「イタシャ」の名前を二つあげてください。 |
4. | イタリアで飲まれているコーヒーをなんと言いますか! |
5. | ティラミスに使われているチーズの名前をなんと言うでしょうか! |
ステップ3 | 「機内と入国」での会話 |
イタリアへ行くには、いろいろな航空会社があります。関西国際空港と成田空港からイタリア国営のアリタリア航空を利用すれば、機内からイタリア旅行が始まります。片言でもイタリア人のフライトアテンダント(assistente di volo)を見たらイタリア語で話しかけてみましょう。「あいさつ」の会話で勉強したイタリア語を積極的に使ってみましょう。もう気分はイタリアモード。まずは機内に入り搭乗券(carta d'imbarco)を見せ次のように聞いて下さい。
Dov'è il mio posto? ドーヴェ イル ミオ ポスト |
私の席はどこですか |
座席に着くと、「禁煙」(Vietato fumare)と「 座席ベルトを締めてください 」(Allacciate le cinture di sicurezza)を知らせるランプに気をつけて行動してください。また飛行中いろいろなアナウンスがあります。航空中の高度、速度、通過地点、到着予定時間と到着地の天候、また乱気流を通過するときの座席ベルトを締めるようにという注意などが主なものです。
機内での食事は、朝食(colazione)・昼食 (pranzo)・夕食(cena)・軽食(spuntino)があり、メニューが配られ、食事前の飲み物を聞いてきます。飲み物の後に必ずper favore!を付けてお願いして下さい。また受け取ったら必ずgrazie!とお礼を言うことを忘れないで下さい。
Vuole qualcosa da bere? ヴォーレ クアルコーザ ダ ベーレ |
お飲み物はいかがですか |
Un vino rosso(bianco), per favore! ウン ビーノ ロッソ(ビアンコ)、ペル ファヴォーレ |
赤(白)ワイン お願いいたします |
una birra ウーナ ビッラ |
ビール | un'aranciata ウナランチャータ |
オレンジジュース |
メイン料理の種類を聞いてきます。肉ですか!それとも( イタリア語で o )お魚ですか!と聞きます。この聞き方は飲み物の場合も同じです。preferisco「がいいです」を使ってもいいし、単刀直入にcarne(肉)、grazie!お願いしますと言ってもいいです。
Cosa preferisce la carne o il pesce? コーザ プレフェリッシェ ラ カルネ オ イル ペーシェ |
お肉がいいですか、それともお魚がいいですか? |
Preferisco la carne. プレフェリスコ ラ カルネ |
肉料理がいいです |
Il caffè o il tè? イル カッフェ オ イル テ |
/ | Il caffè, grazie! イル カフェ、 グラーツィエ |
コーヒー又は紅茶/ コーヒーお願いします |
「~をいただけますか」と表現したいときposso avere~という形を覚えましょう。
Posso avere un bicchiere d' acqua(una'altra coperta・un giornale giapponese) ポッソ アヴェーレ ウン ビッキエーレ ダクア(ウナルトラ コペルタ・ウン ジョルナーレ ジャッポネーゼ) |
お水一杯いただけますか!(毛布をもう一枚・日本の新聞) |
入国手続きの流れは、飛行機をおりたらまず「出口」(Uscita)または「到着」(Arrivi)の表示をに従って進んで下さい。最初「入国審査」(Controll passaporti)でパスポートを見せます。次に「手荷物受取所」(Ritiro bagagli)のターンテーブルに行き、乗ってきた便名(numero di volo)の表示を探し自分の荷物を受け取ります。カート(carrello)を利用すると便利ですよ。最後に荷物を受け取り「税関」(Dogana)を通ります。とくに申告するものがなければ緑色の表示に従って進めばイタリア入国となります。もし「申告するものはありますか?」と尋ねられ、特になければNienteと答えて下さい。
Ha qualcosa da dichiarare? ア クアルコーザ ダ ディキアラーレ |
/ | No, niente. ノ、ニエンテ |
申告するものはありますか | いいえ ありません |
両替(cambio)は、「手荷物受取所」でもできますが、税関検査を終えた後で空港内でも両替ができます。
「~をして下さい」と何かをお願いするときはPuò~と言い。「できたら~が欲しい」「できたら~したい」と気持ちを伝えたいときはVorrei ~と決まった言い方がありますのでしっかり覚えましょう。
Può cambiare in euro? プオ カンビアーレ イン エウロ |
ユーロに交換して下さい |
Vorrei anche degli spiccioli! ヴォッレイ アンケ デリ スピッチョリ |
(できたら)小銭も混ぜて下さい |
空港から市内への移動は電車・バス・地下鉄・タクシーなどいろいろあります。荷物が多い場合はタクシーを利用すると良いと思います。乗る前に必ず料金を決めておくことをおすすめします。
Da dove parte il treno(l'autobus) per il centro? ダ ドーベ パルテ イル トゥレーノ(ラウトブス) ペル イル チェントゥロ |
町に行く電車(バス)はどこから出ますか |
Quanto costa fino all'Hotel? クアント コスタ フィーノ アッロテル |
ホテルまでいくらですか |
Quale autobus va al centro? クアーレ アウトブス ヴァ アル チェントゥロ |
どのバスが町に行きますか |
ステップ2の答え
1. | ヴァチカン市国とサンマリーノ共和国 |
2. | ジェノヴァ(Genova) |
3. | アルファ・ロメオ・フィアット・フェラーリ・ランボルギー二・マセラーティ・ランチャ他 |
4. | エスプレッソコーヒー |
5. | マスカルポーネ(Mascarpone)。1990年代にイタリアブームがあり一躍有名になり、今でもケーキ屋さんに並んでおり一度は食べたことがあるのではないでしょうか。 ティラミス(Tira mi su!)のイタリア語の意味は「私を元気づけて!」の意味です。 |